ダイヤフラムポンプ(ダイアフラムポンプ)のおすすめメーカーと価格相場

ダイヤフラムポンプ(ダイアフラムポンプ)のおすすめメーカーと価格相場

2022年9月14日

今回の記事では「ダイヤフラムポンプ」の、おすすめメーカーと価格相場について紹介します。

ダイヤフラムポンプの種類

ダイヤフラムポンプは、製薬や化学薬品を製造・搬送する工程で使用される産業用機械で、容積型ポンプの一種です。

構造的には、ダイヤフラム(隔膜)と2つの弁で構成されており、ダイヤフラムを上下または左右に運動させることで液体の流れを発生させる仕組みです。シールレスであることが特徴で、液剤や溶剤を安全に搬送できます。

①金属ダイヤフラムポンプ:

一般工業用のダイヤフラムポンプ。潤滑油や塗料、スラリー液など幅広い用途で使用されています。メーカーの多くで、接液部やダイヤフラム部の材質が選択できる仕様になっています。

②樹脂ダイヤフラムポンプ:

高耐食なダイヤフラムポンプ。食品や薬品の搬送に適したポンプです。腐食に強いポリプロピレン(PP樹脂)が、切替部や接液部などに使用されている製品が多くあります。

③フッ素樹脂ダイヤフラムポンプ:

高純度薬液(強酸や強アルカリ)などケミカル用途に適したポンプです。フッ素樹脂(PTFE)が主要材料として使われ、耐薬品性・耐食性に優れています。

ダイヤフラムポンプメーカー各社のメリット・デメリット

ダイヤフラムポンプを扱う主要メーカーは、約15社あります。その中でもシェアの高いメーカーを、機械の特徴やメリット・デメリットとともにご紹介します。

株式会社ヤマダコーポレーション

YAMADA

出典:YAMADA

株式会社ヤマダコーポレーションは、1905年に創業したポンプや計量器などを製造・販売する機械メーカーです。

1976年にダイヤフラムポンプを製造開始し、国内外で高いシェアを誇っています。

基本モデルだけでも150種類から選択可能。溶接材質9種類、ダイヤフラム材質7種類から選べます。

デメリットは、コンパクトシリーズなど一部製品の標準価格が、他社よりも高価になる点です。(代理店経由では、他社より安くなる場合もあります。)

株式会社TAIYO

TAIYO

出典:TAIYO

株式会社TAIYOは、太陽鉄工所として1933年に創業し、2007年に現在の社名に変更。

2012年米国のパーカー・ハネフィンの完全子会社化という経緯を持つメーカーです。

TAIYOの強みは、HPにある価格検索の便利さ。ダイヤフラムの機種、材質、仕様を選択すると、定価や標準納期、重量まで見られる仕様になっています。

デメリットは、カタログでは金属と樹脂の2タイプ展開のみで特殊仕様の取扱いがない点です。

アネスト岩田株式会社

ANEST

出典:ANEST IWATA

アネスト岩田株式会社は、1926年創業の機器メーカー。コンプレッサや発電機などのエアエナジー事業と自動塗装装置や塗装ロボットなどのコーティング事業で高いブランド力を持つ企業です。

ダイヤフラムポンプの分野では、主にコーティング事業と掛け合わせた塗料搬送に適したダイヤフラムポンプを製造・販売しています。

塗装機器に特化しているため、それ以外の分野では候補に入れることは出来ません。

 

ダイヤフラムポンプの価格相場

ダイヤフラムポンプの価格相場は小型の製品(13リットル/1min)で8万円~、大型の製品(160リットル/1min)で25万円程度です

一般的には、ダイヤフラム部分がNBRゴムからPTFEに変わる場合、1.5倍ほどの値段になります。

 

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    ダイヤフラムポンプの選び方

    特殊用途向けの場合は、バリエーションを豊富に持つヤマダコーポレーション製がおすすめです。

    標準品かつ供給の多いサイズであれば、TAIYOも選択肢に入れて良いでしょう。

    HPから単価・納期が簡単に見られるので、相見積もりの際、価格帯を調べるのに役立ちます。

    塗料を扱っている場合には、まずアネスト岩田に相談してみましょう。

    ダイヤフラムポンプのまとめ

    今回の記事ではダイヤフラムポンプについて解説しました。今回の記事内容を簡単にまとめます。

    • ダイヤフラムポンプとは製薬や化学薬品を製造・搬送する工程で使用される産業用機械
    • 「金属ダイヤフラムポンプ」や「樹脂ダイヤフラムポンプ」「フッ素樹脂ダイヤフラムポンプ」など、使用される産業分野ごとに様々な種類がある
    • 主要メーカーは、「ヤマダコーポレーション」「TAIYO」「アネスト岩田」などを筆頭に15社ほどある
    • ダイヤフラムポンプの価格相場は、一般品で数万~数十万円程度

     

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