今回の記事では「型内組み立て成形機」の、おすすめメーカーと価格相場について紹介します。
目次
型内組み立て成形機の種類
型内組み立て成形機とは、樹脂成型加工の工程で使用する産業用の機械です。
分類としては大きく3つに分けられ、以下のような違いがあります。
①型内組み立て2材料同時成型機:
特殊な金型構造により、2材料組立部に可動性を与えることが可能です。
②型内アセンブル成型機:
部品が金型内で一貫して成形および組み立てられます。
放電加工金型の製造技術をベースに「成形から複数の部品を1つの金型で組み立てる」技術
③型内インサート射出成型機:
インサート成形による射出成形品は、一般的に金属端子や樹脂ボディを必要とするコネクタなどの部品に使用されます。
挿入されたプラスチック部品に自己接着性の液体シリコン材料を射出成形することにより、組立工数を削減できます。
型内組み立て成形機メーカー各社のメリット・デメリット
型内組み立て成形機を扱う主要メーカーは、約3社あります。その中から、国内シェアの高いメーカーをご紹介します。
芝浦機械エンジニアリング株式会社(旧東芝機械エンジニアリング株式会社)
芝浦機械エンジニアリング(旧東芝機械エンジニアリング株式会社)は1974年に創業し、射出成形機、プラスチック加工機、ダイカスト機、その他の産業機械、および関連機器および周辺機器の開発、設計、製造、販売、保守、修理、改造、設置を行っている企業です。
日本サポートシステム株式会社
日本サポートシステム株式会社は平成2年(1990年)に設立された同社は、関東地方で最大のロボットシステムインテグレーターの1つ。年間約200台の納入実績があります。
型内組み立て成形機の価格相場
型内組み立て成形機の価格相場は2500万円~3500万円程度です。
金型の枠内での成形物の生産となると、生産量と寸法精度の影響を強く受けます。
かなり手の込んだ成形物で精度が必要なものは、成形機構も工程も長くなるためにさらに+500万円必要になる場合があります。
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型内組み立て成形機の選び方
プラスチック射出成形プロセスでも型内組み立て成型になると、原材料の補充(自動化)、熱可塑化、射出/保持圧力、冷却、型開き・突き出し・取り出し(自動化可能)が技術ポイントになります。
そのため、成型機選定の際は実機を確認するのが重要です。
型内組み立て成型機の自動化では、成形、組立、検査からの取り外しの自動化、テイクアウトロボットによるインサート成形の自動化、ゲートカットベアリングの圧入・組立工程のロボット化のどれを採用するか?なども検討しましょう。
型内組み立て成形機のまとめ
今回の記事では型内組み立て成形機について解説しました。今回の記事内容を簡単にまとめます。
- 型内組み立て成形機とは樹脂成型加工の工程で使用する機器
- 「型内組み立て2材料同時成型機」や「型内アセンブル成型機」など、様々な種類がある
- 主要メーカーは「芝浦機械エンジニアリング」を筆頭に3社ほど
- 型内組み立て成形機の価格相場は、2500万円~3500万円程度
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