はんだ印刷機(クリーム半田印刷機)のおすすめメーカーと価格相場

はんだ印刷機(クリーム半田印刷機)のおすすめメーカーと価格相場

はんだ印刷機の種類

はんだ印刷機とは、プリント基板のパッド上にクリームはんだ(ソルダーペースト)を塗布する装置です

世界的には、ソルダーペーストプリンターと呼ばれています。

はんだ印刷は、表面実装工程(SMT)において、基板クリーニング後に行われる工程です。

プリント基板の上にメタルマスクを置き、クリームはんだを基板上に印刷します。

※クリームはんだとは、小さな粒子状にしたはんだ合金を、ペースト状のフラックス(はんだ付け補助剤)に混ぜ込んだもので、ソルダーペーストとも呼ばれます。

※メタルマスクとは、プリント基板にクリームはんだを供給する治具です。クリームはんだを印刷したい箇所が切り抜かれた極薄(80~200μm)の板で、SUS製のものが一般的です。

 

はんだ印刷機を製造するおすすめメーカー

はんだ印刷機を扱う主要メーカーは、10社以上あります。その中から3社ご紹介します。

ヤマハ発動機株式会社

1955年創立、静岡県磐田市に本社があるメーカーです。128社(国内21社、海外107社)の連結子会社を持っています。

 

二輪車をはじめとする「ランドモビリティ」、マリンエンジンなどの「マリン」、表面実装機などの「ロボティクス」、顧客や販売店に対する「金融サービス」に加え、ゴルフカーや発電機など、多岐にわたる事業分野を展開しています。

JUKI株式会社

1938年創立、東京都多摩市に本社があるメーカーです。25社の連結子会社を持っています。

世界トップシェアの工業用ミシンや、家庭用ミシンを扱う「縫製機器&システム事業」、実装関連装置などの産業装置や、スリープバスターなどJUKIグループ各社が関連する「産業機器&システム事業」を展開しています。

天竜精機株式会社

1959年創立、長野県駒ヶ根市にある、自動機・省力化機器の開発・設計・製造組み立てをトータルに手がけているメーカーです。

表面実装業界では、クリームはんだ印刷機に特化しています。それ以外に、多品種供給ユニットやトレイ供給排出ユニットなどの専用自動機、エンボステーピング機などの汎用機も扱っています。

はんだ印刷機の価格相場

はんだ印刷機の価格相場は数十万円~数百万円程度です

 

安価な装置は、小型で手動式のクリームはんだ印刷機です。はんだの自動供給など自動化部分が多く、大きな基板もセット可能な装置は高額になります。

はんだ印刷機の選び方

はんだ印刷は、表面実装において品質の7割を占める重要な工程です。正しい位置に、正しい量と形状を、安定して印刷することが求められます。

そのための調整パラメータである「印圧」「スキージ速度」「クリアランス」「版離れ」を、手動で行うのか、それとも自動で行うのかで、装置選択の幅が変わってきます。

また、対応基板の大きさ、印刷タクト、繰り返し位置決め精度も重要なポイントです。

はんだ印刷機のまとめ

  • はんだ印刷機(クリーム半田印刷機)とは、ソルダーペーストプリンターと呼ばれる半田付け専用機器
  • ヤマハなどを筆頭に10社ほど主要メーカーがある
  • はんだ印刷機の価格相場は、数十万円~数百万円程度