今回の記事では「洗浄機・精錬機」の、おすすめメーカーと価格相場について紹介します。
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目次
洗浄機・精錬機の種類
洗浄機・精錬機とは、繊維加工の工程で使用される産業用の機械です。
生地に付着している汚れや糊などを落とし、染色時の浸透・染着を補助するのが役目です。
洗浄・精錬機の分類としては大きく3つに分けられ、以下のような違いがあります。
①ロール懸垂型
精錬槽の中に水平ロールやベンドロールを数100本組み合わせて織物を懸垂状に通して浸漬して、繊維表面の糊剤、活性剤、不純物などを除去します(80~98℃)。
縦方向のテンションの掛具合で縦しわや折り畳みが発生するので、布の通し方がポイントになります。布にジェットバブルで熱液噴射する方式もあります。
※ロール型にはニットは適用できません。
②コンベヤー型
投入して布帛をコンベア上に重ね合わせて振動をかけて、精錬とリラックス(弛緩処理)を同時に行えるので、薄地や厚地の織物や広幅のトリコット、丸編みのジャージーが適用されます。
コンベアの長さは3メートルのものが3~5基ほど連結されています。
コンベアの機械が水中設置になりますので、腐食対策として金属や素材の選定がポイントになります。
処理後の取り出し時に布帛の絡まりが発生するので低速という拘束があります。
③ドラム型
直径約3メートルの穴あきドラム3~5基の表面に織物をセットして連続で精錬洗浄します。
この方式ではリラックスできず、熱水縦収縮する素材では織物の投入調整が難しいです。
また、ドラムの穴跡が最終製品にまで残存することがよくあるので、注意が必要です。
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洗浄機・精錬機を製造するおすすめメーカー
洗浄機・精錬機を扱う主要メーカーは、2社あります。各社ともに機械の特徴やメリット・デメリットがあります。
花山工業株式会社
花山工業株式会社は1933年4月1日に創業し、精錬設備ユニットの組み合わせで、生地の張り具合に合わせて個々の仕様に合わせて設計できます。
水が布と反対方向に流れる向流法、スキューの拭き取り、脱水機を使用した汚れの希釈と洗浄など、布に最適な洗浄方法により、洗浄効率が向上します。
また、導電率計を装置に挿入することにより、導電率から化学物質の濃度を制御する制御装置も提供しています。
株式会社山東鐵工所
株式会社山東鐵工所の創業は大正9年(1920年)12月と古く、連続脱着・精練漂白装置をはじめ、多くの染色・整理機を製造するSANDO技術として、国内だけでなく世界中の専門メーカーとして大河内記念技術賞を受賞するなど、特にパープルレンジは高い評価を得ています。
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洗浄機・精錬機の価格相場
洗浄機・精錬機の価格相場は500万円~2500万円程度です。
- 精錬のみの単体機能であれば大型でも500~1,000万円程度
- その他の多機能タイプであれば、1500~2500万円程度(※)
※機器のほとんどが多機能となっており、Jボックス、L型ボックス、リラックサー、漂白、洗浄などと連結するためレンジベースで計算すると、およそ1500~2500万円が価格相場となっています。
設置面積やレイアウトまでを考慮する場合、3,000万円近くなる場合もあります。
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洗浄機・精錬機の選び方
精錬効果があるかどうかが最大の精錬機種の選択ポイントですが、生産性と品質も考慮に入れると操作性、切り替え時間、布帛へのテンションのかかり方、しわの入り方、洗浄効率、毛羽の再付着、水の使用量を十分にチェックする必要があります。
特に小幅薄地、広幅厚地、トリコット、ジャージイーなど処理生地とのバランスが重要です。
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洗浄機・精錬機のまとめ
今回の記事では洗浄機・精錬機について解説しました。今回の記事内容を簡単にまとめます。
- 洗浄機・精錬機とはの繊維加工の工程で使用する産業用の機器
- 「ロール懸垂型」や「コンベヤ型」「ドラム型」など、様々な種類がある
- 主要メーカーは「花山工業」「山東鐵工所」など
- 洗浄機・精錬機の価格相場は、500万円~2500万円程度
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