今回の記事では「抽出装置」の、おすすめメーカーと価格相場について紹介します。
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目次
抽出装置の種類
抽出装置とは、固体や液体などの混合物から目的成分を分離させるための機械です。
目的成分や試料によって様々な種類があります。ここでは代表的な3種類を紹介します。
①ソックスレー式抽出装置
ソックスレー抽出装置とは主に固体試料から目的成分を抽出する際に使用される抽出装置です。
構造としては加熱し蒸発させた溶媒を冷却器によって冷やして液体に戻し試料に滴下することで可溶成分を少しずつ溶かし出すという仕組みです。
ソックスレー式の抽出装置は最も一般的な抽出装置ですが、比較的に抽出に時間がかかるというデメリットもあります。
②核酸抽出装置
核酸抽出装置は遺伝子システムの研究、開発に用いるDNA、RNAの抽出に用いられる抽出装置です。
例えば最近の身近な話題では「コロナウイルスのPCR検査」。このPCR検査も核酸抽出装置で行っており、主に医療分野で使用されています。
核酸抽出装置は数多くのメーカーから様々な種類の製品が販売されており、抽出方法も様々となっています。
③固相抽出装置
固相抽出装置とは目的成分の入った溶液や懸濁液(液体中にとても細かな微粒子が分散したもの)を固相カートリッジと呼ばれるものに通すことで目的成分とその他を分ける抽出装置です。
この原理はとても色々な分野で使用されており、液体クロマトグラフィーなどでも使用されています。
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抽出装置を製造するおすすめメーカー
抽出装置を扱う主要メーカーは、多々ありますが、今回の記事では中でも有名な3社をご紹介します。
柴田科学株式会社(SIBATA)
出典:SHIBATA
1921年創業の測定機器や分析機器その他にも色々なものを製造、販売している老舗メーカーです。
理化学用のガラス加工品の製造から始まった会社ということもあり、様々な分野での実績がありますが特にガラスの加工技術には強みがあります。
抽出装置についても多くの抽出方法の様々な製品があり、色々な試料、目的成分に対応できるラインナップになっています。
プレシジョン・システム・サイエンス株式会社(PSS)
出典:PSS
1985年創業の日本メーカー(本社・千葉県松戸市)で、遺伝子検査、タンパク質検査などの装置、理化学機器、ソフトウェアの開発、製造、販売などを行っています。
同社は国外の多くの企業とOEM契約を結んでおり、技術力が世界的に認められているメーカーとしても知られています。
1999年には同社OEM品である「NAT検査(拡散増幅検査)」が、世界で初めて日本赤十字社に導入され使用されました。
抽出装置については核酸抽出装置のみ取り扱っています。
日本ビュッヒ株式会社(BUCHI)
出典:BUCHI
スイスに本部を持つビュッヒ社の源流は、1939年創業のガラス工房です。現在ではガラス製品に強みを持った老舗の理化学機器メーカーへと事業を多角化しています。
1957年には世界初となるロータリーエバポレーターを発売し、現在では世界中の研究機関で使用されているなくてはならないメーカーです。高い技術力や製品のユーザビリティは評価が高く、世界各国から信頼を集めています。
同社の抽出装置は複数のラインアップがあり、様々な試料に対応できるようになっています。
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抽出装置の価格相場
抽出装置の価格相場は数十万円〜数千万円程度です。
抽出装置は価格の幅がとても広いです。
その理由は抽出方法が数多くあり目的成分の違いなどにより装置が大きく変わってくるからです。
また自動化も進んでおり、自動で行えることが多い製品ほど価格も高くなり、単純な製品ほど価格も安くなります。
具体的な価格としては単純な作りのものでも50万円程度から高額なものでは3,000万円ほどが一般的と考えられますが、特殊な目的成分の抽出装置であるとより高額になることも考えられます。
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抽出装置の選び方
抽出装置の選び方としては当然ですが必要な目的成分を抽出できる製品を絞っていきます。
そして重要となってくるのが抽出する早さ、どこまでを自動でやってくれるかになってくると思います。
そのような必要な機能を絞っていくことでおのずと製品も絞られてくるはずです。
また、抽出装置の中には消耗品が必要な製品も多く尚且つ海外メーカーのものも多いです。
海外メーカーの場合、国内の企業が代理店になっている場合もありますので、アフターサービスがしっかりとした代理店を選ぶことも重要となってきます。
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抽出装置のまとめ
今回の記事では抽出装置について解説しました。今回の記事内容を簡単にまとめます。
- 抽出装置とは固体や液体などの混合物から、目的成分を分離させるための機械
- 「ソックスレー式」や「拡散抽出装置」「固相抽出装置」など、使用目的や分野により様々な種類がある
- 主要メーカーは「柴田科学」「PSS」「ビュッヒ社」を筆頭に3社ほど
- 抽出装置の価格相場は、数十万円~数千万円程度
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■執筆担当者:KenOs 昼は自動車整備士、夜は覆面の執筆者、趣味はバイクという、ライター界きっての機械マニア。 そんな機械に囲まれた最高の生活を送っているが、そろそろお金と美女にも囲まれたい、バイクには乗れるが時代の波にももっと上手く乗りたい……といった悩みも。 |