サーボプレスのおすすめメーカーと価格相場

サーボプレスのおすすめメーカーと価格相場

2022年12月12日

サーボプレスの価格相場

サーボプレスの価格相場は100万円~数億円程度です

 

 

  • 油圧シリンダ並のコンパクトな、ツールユニット型のサーボプレスは数十万円程度
  • 設備としてのサーボプレスでは、C型プレスと呼ばれる小型のものなら、数百万円程度
  • ストレートサイド型(門型)の超大型設備なら、億の単位になります。

 

サーボプレスの種類

サーボプレスとは、サーボモータを動力源とするプレスユニットです。

加圧部の動きを、CNC(Computer Numerical Control)とサーボモータで制御します。そのため、位置、荷重、圧入速度を数値で設定することができるほか、加圧結果だけでなく、位置や荷重の波形データについても、表示や保存が可能です。内部構造の違いにより、主に2種類に分けられ、以下のような特徴があります。

①クランク式サーボプレス

サーボモータでクランク機構を動作させます。一方向のみの回転で、上死点と下死点間の連続往復運動をするため、大量生産に向いています。

 

②スクリュー式サーボプレス

サーボモータでボールネジを回転させ、ボールネジのナットに組付けたラムを動作させます。正転、逆転で往復運動をするので、ロングストロークが可能です。

 

 

サーボプレスを製造するおすすめメーカー

サーボプレスを扱う主要メーカーは、20社以上あります。今回の記事ではその中から有名な3社を紹介します。

株式会社アマダプレスシステム

amada

出典:アマダプレスシステム

 

 

金属加工機械のグローバルメーカーである、株式会社アマダのグループ企業の一つで、神奈川県伊勢原市に本社を置くメーカーです。プレス加工自動化装置およびばね成形機メーカーのオリイメックと、アマダマシンツールのプレスマシン事業が統合し、アマダプレスシステムとなりました。塑性加工分野である、プレスマシン、プレス周辺装置、ばね成形機の開発、製造、販売、サービスを事業としています。

日本オートマチックマシン株式会社(J.A.M)

JAM

出典:J.A.M

1932年創業の、精密機械加工の独自技術を生かした電子部品、圧着機械、精密機械の3事業からなる先端技術開発型のメーカーです。コネクタ、圧着機械、精密プレス、精密バイス、面取り機の製造販売を行っています。国内に5つの営業拠点と4つの生産拠点も持ち、海外にも、11の営業拠点と4つの生産拠点を持っています。

コアテック株式会社

CORETEC

出典:CORETEC

岡山県総社市にある、FA設備事業、エコロジー事業、自社商品事業の3つの柱を持つメーカーで、1972年に設立されました。本社工場と阿曽工場の生産拠点と、中部と関東に営業所があります。また、関連会社として、パーツフィーダの設計製作販売をするカナエ技研株式会社、保育ロボット「VEVO」を開発したインタロボット株式会社があります。

 

サーボプレスの選び方

まずは、最大加圧量を示す圧力能力、加圧能力(公称圧力)が発生する位置を示すトルク能力が、必要数値を満たしていることが必要です。

それに加えて、スライドの稼働距離を表すストローク長さ、1分間のストローク回数である連続ストローク数、金型の高さ最大サイズの目安になるダイハイトなど、実際に金型や治具をセットして生産が可能かどうかも、合わせて確認します。

また、ツールユニットタイプなら、保持するイケールや架台の剛性は十分か、サーボプレス設備なら、設置箇所の検討(例えば、床のコンクリート厚さなど)もしなければなりません。

 

サーボプレスのまとめ

今回の記事ではサーボプレスについて解説しました。今回の記事内容を簡単にまとめます。

  • サーボプレスとはサーボモータを動力源とするプレスユニット
  • 「クランク式」や「スクリュー式」など、様々な種類がある
  • 主要メーカーは「アマダプレスシステム」などを筆頭に20社ほど
  • サーボプレスの価格相場は、数十万円~数億円程度

 

 

■ 執筆担当者:ネジ山
専用機メーカーで購買、経理、加工、設計を経験し、現在は溶接設備メーカーで、治具や装置を組み立てる副業ライター。タップが折れても、心は折らないように自己研鑽中。