今回の記事では「タングステン研磨機」の、おすすめメーカーと価格相場について紹介します。
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目次
タングステン研磨機の種類
タングステン研磨機とは、主にTIG溶接の電極棒などに使われるタングステン金属の表面を磨く工程で使用する産業用の機械です。
分類としては大きく2つに分けられ、以下のような違いがあります。
①手動タングステン研磨機
電極棒を手で砥石に当てて手動で研磨するタングステン研磨機です。
研磨角度の調整が可能となっているものが多いですが、こちらも手動で行う必要があります。
手動であるため慣れていない作業者が行うと電極棒を削り過ぎたり、力のかけ過ぎによる砥石の劣化を引き起こす可能性があるというデメリットがあります。
電気的な装置が少なく単純な構造のため小型なものもあり、価格も安いというメリットがあります。
②自動タングステン研磨機
電極棒をセットし角度を設定することで自動で研磨をしてくれるタングステン研磨機です。
どのような人が研磨を行っても等しく精巧で均一な研磨が可能です。
しかし、電気的な装置が手動のものに比べて多く価格も高く、小型化も難しいというデメリットもあります。
タングステンを研磨する際に卓上グラインダーなどで形を整えるためのシャープナーと呼ばれる電極棒に取り付ける治具を取付けをしたりして完全に手動で行う方法もありますが、タングステン専用の研磨機ではないため省かせてもらっています。
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タングステン研磨機を製造するおすすめメーカー
タングステン研磨機を扱う主要メーカーは、3社あります。各社ともに機械の特徴やメリット・デメリットがあります。
株式会社ムラタ溶研
1984年設立のタングステン研磨機や自動溶接機、研削ホイールなどを製造、販売するメーカーです。
誰でも簡単に高精度な加工が可能な製品を設計しているメーカーであり、国内外に多くの取引実績のあるメーカーです。
タングステン研磨機についても手動、自動共に2機種づつ販売しています。
マツモト機械株式会社
1961年創業の溶接装置やその周辺機器を設計、制作をしている老舗メーカーです。
国内での生産、研究拠点を複数持っており、中国にも2つの拠点があります。
また海外メーカーとの技術提携もしており、国内外に多くの販売実績のある信頼性の高いメーカーです。
タングステン研磨機については手動のものが2機種販売されています。
Orbitalum Tools GmbH
1960年設立の切断機、溶接製品の大手メーカーです。
ITW Welding Groupという溶接専門の企業のグループ会社となっており、知識、技術力のとても高いメーカーとなっています。
タングステン研磨機については手持ちが可能な小型なものを1つだけ販売しています。
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タングステン研磨機の価格相場
タングステン研磨機の価格相場は5万円~20万円程度です。
タングステン研磨機はで販売されている上記メーカーの7機種の価格は以下の通り。
- ムラタ溶研のものが約5万円、9万円、15万円、17万円
- マツモト機械のものが約7万円、9万円、Orbitalum
- Tools GmbHのものが約16万円
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タングステン研磨機の選び方
タングステン研磨機の選び方としては、選択肢は上記メーカーのものになると思います。
メーカー不明のものや無名メーカーのものは情報も少なくおすすめできません。
自動タングステン研磨機についてはムラタ溶研のものしかないため2機種からしか選べません。
手動になると5機種ありますが、Orbitalum Tools GmbHのものは持ち運びが出来るという利点はありますが、その必要がない場合には機能の割には価格が高いので残り4機種から選ぶのが良いかと思います。
残りは価格は同程度ですが私個人としては作りとしてはムラタ溶研のものがしっかりしている印象を持ちメーカーはムラタ溶研のものがおすすめです。
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タングステン研磨機のまとめ
今回の記事ではタングステン研磨機について解説しました。今回の記事内容を簡単にまとめます。
- 「手動」と「自動」がある
- 主要メーカーは「ムラタ溶研」を筆頭に3社ほど
- タングステン研磨機の価格相場は、20万円程度
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