機織り機のおすすめメーカーと価格相場

機織り機のおすすめメーカーと価格相場

2022年10月6日

機織り機の価格相場

機織り機の価格相場は100万円~数千万円程度です

小型で簡単な構造の機器であれば100~300万円程度です。一方、生産性高い高性能の機種や、自動化対応している機械などは300万円~数千万円になることもあります。

 

機織り機の種類

機織り機とは、織布の工程で使用する産業用の機械です。

シャトルと呼ばれる杼(ひ)を使用するか否か、またよこ糸を飛ばす方法によって以下の5つに分けられます。

①シャトル織機(有杼織機):

シャトル織機は、シャトルの往復運動によって、横糸を飛ばす方式です。

 

用途が広いのが特徴ですが、一方で振動や騒音が激しいため設置環境の選定が難しい点や、高速運転が困難な点は注意が必要です。

②グリッパー織機(無杼織機):

金属製の小型グリッパーシャトルを使い横糸を飛ばす方式です。

汎用性が高いという特徴を持つ一方、シャトル織機と同様に騒音や高速運転の限界がある点はデメリットといえます。

③レイピア織機/レピア織機(無杼織機):

織物の中央で、2つのバンドが横糸を受け渡す方式です。レイピア織機も騒音や運転速度に限界があります。

 

④ウォータージェット織機(無杼織機):

よこ糸を飛ばす際の動力源として水の噴射を利用する方式です。

①~③の方式に比べ高速運転が可能ですが、水をしようするためフィラメント専用となる点は注意が必要です。

⑤エアジェット織機(無杼織機):

よこ糸を飛ばす際の動力源としてエア(空気)の噴射を利用する方式です。

ウォータージェット織機と同様に高速運転が可能。現在使用されている織機では主流となっている方式です。

機織り機メーカー各社のメリット・デメリット

機織り機を扱う主要メーカーは、以下の2社です

株式会社豊田自動織機(TOYOTA)

豊田自動織機は1926年に創業した繊維機械(自動織機等)メーカーです。

 

系列であるトヨタ自動車の産業用ディーゼルやLPGなどの各種エンジン、カーエアコン用コンプレッサーなどの自動車関連製品の製造も行っています。

エアジェット織機のシェアは世界1位と、最も信頼性のおけるメーカーなのは間違いないでしょう。

津田駒工業株式会社

津田駒工業は1909年に創業を開始した織機メーカーです。「津田駒工法」と呼ばれる、補助空気を注入して緯糸と緯糸を通過させる独自機構を開発し、業界標準を取得。

先に紹介した豊田とともに業界トップの企業です。

 

機織り機の選び方

どのような平織組織か、素材は何か、繊維はフイラメントかスパンか、動植物繊維か合成繊維か炭素繊維かなどの目的により、職布機構や品質などが機種により異なります。

 

必ず実地で試運転して確認するのが重要であるとともに、付着剤や油剤の影響なども考慮しましょう。

また機器の性能上、稼働音についても確認しましょう。

機織り機のまとめ

今回の記事では機織り機について解説しました。

  • 機織り機は織布の工程で使用する産業用の機械
  • 「シャトル織機」や「グリッパー織機」など、様々な種類がある
  • 主要メーカーは「豊田自動織機」と「津田駒工業」
  • 機織り機の価格相場は、100万円~数千万円程度