テクスチャーアナライザーのおすすめメーカーと価格相場

テクスチャーアナライザーのおすすめメーカーと価格相場

2022年10月5日

今回の記事では「テクスチャーアナライザー」の、おすすめメーカーと価格相場について紹介します。

テクスチャーアナライザーとは?

テクスチャーアナライザーとは、主に食品の測定に使用される測定物の固さや弾力などの食感などを数値化する産業用の機械です。

ロードセルと呼ばれるセンサーに治具を取り付け、測定物を押したり引っ張ったりした時の力を測定することで「食感」や「歯ごたえ」などを数値化することができます。

テクスチャーアナライザーが使用される分野

今までは感覚に頼らざるを得なかった料理や食材などの食感を数値化することによって、より精密な評価や再現性を向上させるだけではなく、美味しく感じる食感などを化学的に分析できるようになりました。

また食品分野だけではなく他分野でも使用されているのもテクスチャーアナライザーの特徴です。

例えば、物質の固さや弾力、手に触れるもの手触り、化粧品や医薬品のべたつきなども測定できます。

またゼリーのふたなどのようなフィルム状のものの剥がしやすさなど、様々な分野の測定に使用されています。

固さや弾力を測ることから「レオロジー」と呼ばれる研究分野に分類される本機器は、レオメーターと呼ばれる測定装置のひとつでもあります。測定物によっては他のレオメーターの方が適している場合もあるのでレオメーターの記事も参考にしてみて下さい。

レオメーターとは

レオメーター

レオメーターのおすすめメーカーと価格相場

レオメーターの価格相場 レオメーターの価格相場は100万円~数千万円程度です。 …
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テクスチャーアナライザーメーカー各社のメリット・デメリット

テクスチャーアナライザーを扱う主要メーカーは、約10社あります。各社ともに機械の特徴やメリット・デメリットがあります。

英弘精機株式会社(EKO)

ブルックフィールド

出典:EKO

1927年創業の理化学機器、計測機器などを製造、販売をする老舗メーカーです。

高い精度、技術力があり「直達日射計と全天日射計の校正」と「粘度測定及び粘度計校正」で試験所・構成機関認定ISOを取得しており、技術力、校正能力の高さが証明されています。

レオメーター回転粘度計にも力をいれており、グローバル標準のBrookfield社製の回転粘度計も取り扱っています。

株式会社島津製作所(SHIMAZU)

shimazu

出典:SHIMAZU

1875年創業の様々な機器を制作、販売する老舗メーカーです。特にHPLCを含む計測機器に力を入れており、国内トップシェアを誇っています。

販売は民間業者だけではなく大学や官公庁の研究機関などにも数多く納品しておりその信頼性、技術は確かなもので海外でも販売を伸ばしているメーカーです。

HPLCについても数多くの製品、システムのラインナップがありどのような分野での使用も想定されたラインナップになっています。

同社は、テクスチャーアナライザー専用として販売している機器はないものの、専用のソフトウェアを併用することによりテクスチャーアナライザーとして使える商品があります。

株式会社イマダ(IMADA)

IMADA

出典:イマダ

1987年創業のイマダは、テクスチャーアナライザーを含む「荷重測定器」を専門とした老舗メーカーです。

高い技術力に定評があり、販売拠点も世界各国。世界中の様々な企業、研究施設で使用されています。

またデモ機の貸出対応や荷重測定についての相談対応なども行っており、サービス面での信頼性も高いのが特徴です。

テクスチャーアナライザーとしては最低限の機能で安価な製品から、多機能で高性能な製品など、2種類のラインナップを持っています。

AMETEK Brookfield(ブルックフィールド)

1934年に初めて機械式の粘度計を開発したのがブルックフィールドです。「B型粘度計」という別名の由来となっているグローバル標準の老舗メーカーとして有名です。

世界各国で使用されており、日本でも数多くの代理店が輸入販売していることからも同社製品の信頼性は世界トップクラスといえます。(※先に紹介した「英弘精機」もブルックフィールドの製品を扱っています)

テクスチャーアナライザーの商品ラインナップ数は多くないものの、分かりやすいソフトウェアや豊富な治具が付属されている点なども高い評価を受けています。

テクスチャーアナライザーの価格相場

テクスチャーアナライザーの価格相場は100万円〜1,000万円程度程度です

価格を決める要因としてあげられるのは以下3点です。

  1. 機能:自動測定が可能か
  2. 力量:どれほどの力を測定物にかけられるのか
  3. 治具:テクスチャーアナライザーには治具は必須部品治具だけでも数万円~数十万円、特殊な対象を測定する場合や特注の場合は100万円程度

 

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テクスチャーアナライザーの選び方

テクスチャーアナライザーを選定・導入する場合は、どのような機能が必要なのか?をまずは明確にするのが重要です。

高機能な製品からまずは見ていき、そこまで高機能な商品は必要ないと感じる場合には価格帯を下げていけば必要とする機能を兼ね備えた無駄な機能のないテクスチャーアナライザーを選ぶことが出来るでしょう。

また上記で説明したイマダのようにデモ機を貸し出しているメーカーの協力を得て、最適な機器を見極めるのも重要です。

テクスチャーアナライザーのまとめ

今回の記事ではテクスチャーアナライザーについて解説しました。今回の記事内容を簡単にまとめます。

  • テクスチャーアナライザーとは、主に食品などの分野で「食感」「感触」などを測定し数値化する機器
  • 主要メーカーは世界標準である「ブルックフィールド」を筆頭に、「英弘精機」「島津製作所」「イマダ」などの日系メーカーも名をつらねている
  • テクスチャーアナライザーの価格相場は、100万円~1,000万円程度(別途治具の費用が必要な場合も)

 

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■執筆担当者:KenOs
昼は自動車整備士、夜は覆面の執筆者、趣味はバイクという、ライター界きっての機械マニア。
そんな機械に囲まれた最高の生活を送っているが、そろそろお金と美女にも囲まれたい、バイクには乗れるが時代の波にももっと上手く乗りたい……といった悩みも。