歯車減速機のおすすめメーカーと価格相場

今回の記事では「歯車減速機」の、おすすめメーカーと価格相場について紹介します。

歯車減速機の種類

歯車減速機とは、主にコンベヤのような高出力が必要な工程で使用される減速機です。

動力源が転がりであるため、動力伝達が100％に近い点が特徴の一つ。またシンプルな構造であるため、メンテナンス費用が節約できます。

減速機には歯車減速機の他に、「遊星減速機」や「ウォーム減速機」「傘歯車減速機」などがあり、使用環境によって選定が必要です。

歯車減速機を扱う主要メーカーは、5社あります。各社ともに機械の特徴やメリット・デメリットがあります。

出典：SEW

1931年にドイツで創業した駆動機器メーカーです。モーターと減速機部門で世界シェアトップを誇ります。

同社の強みは、世界中に工場を持っている点です。海外拠点をベースにした企業でもメンテナンス（アフターサービス）面で心配がないのは大きな強み。

歯車減速機はXシリーズとして製造・販売しています。1台のギヤユニットで左右の軸位置に対応しており、使用用途に応じて柔軟に仕様を変更可能です。

懸念点は、歯車やモーターといったコア部品がドイツ工場に集約されている点。納期が早まる空輸等にすると輸送代もかかる点にも注意が必要です。

出典：SHI

住友重機械工業株式会社は、2019年にベトナムに減速機部品生産の第4工場を開設するなど減速機部門での製造に力を入れています。歯車減速機はパワートランスミッション・コントロール事業部が管轄しています。

パラマックス減速機という商品名で販売しており、特徴は歯車の圧力角が通常20°のところ、25°で設定されている点。これにより、歯元の厚みが増し、強度がアップしています。また冷却ファンの新設計で冷却効果にも期待出来る製品です。

オプションはSEWよりも少ない点はデメリットですが、クレーン用や水門ゲート用など特定現場向けでオプションが分かれているため、選定が容易になっています。

出典：KSF

株式会社新栄製作所は、1964年に創業したメーカーで、減速機製造を専業としています。SEWのような大企業ではありませんが、日立製作所習志野工場と協力関係を結んでおり、品質管理体制は盤石です。

ウォーム減速機が主軸ですが、オーダーで歯車減速機（ギアボックス）の製造も行っています。

懸念点は、オーダー品のため、やはり価格面では高くなる可能性が高い点でしょう。

歯車減速機は基本的にオーダー（特注）となっており、仕様により価格が変わります。

インターネット通販や価格を公表している代理店などもありません。

歯車減速機をお求めの際は、当サイトまでお気軽にご連絡ください。

お問い合わせやお見積りのご相談は「お問い合わせフォーム」よりお願いいたします。

SEWと三菱重工が国内では高いシェア率を誇ります。どちらも減速機部門で高い世界シェアを持っているため、品質に問題は有りません。

必要な仕様に対応可能か？をもって決めることになります。

納期面で緊急の場合や試作段階など柔軟な対応を求める場合は、新栄製作所などでオーダーするのも良いでしょう。（納入後のメンテナンスや初期不良の対応等は入念な打ち合わせが必要です。）

今回の記事では歯車減速機について解説しました。今回の記事内容を簡単にまとめます。

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