スラスト玉軸受のおすすめメーカーと価格相場

今回の記事では「スラスト玉軸受」の、おすすめメーカーと価格相場について紹介します。

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スラスト玉軸受の種類

スラスト玉軸受とは、工作機械の主軸でよく使用される産業用部品械です。

アキシアル荷重（スラスト荷重とも呼ばれる）に強い軸受。分類としては大きく2つに分けられ、違いは以下の通りです。

スラスト玉軸受は、アキシアル荷重は受けられますがラジアル荷重は受けられません。またスラストころ軸受もあり、スラスト玉軸受は軸剛性が高く、スラストころ軸受は負荷に強いという特徴があります。

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スラスト玉軸受を扱う主要メーカーは、約20社あります。その中でも国内シェアの高いメーカーを3社ご紹介します。

出典：NSK

1916年日本で初めて軸受の生産を開始した産業用部品を生産・販売するメーカーです。品質の高さから国内のみならず世界でも高いシェア率を誇る軸受メーカーでもあります。

単列であれば内径10mmから360mmまで揃えており、サイズが大きくなければ在庫を持っている場合も多く、品質だけでなく価格・納期面でも優位。

懸念点はあまり見当たりませんが、強いてあげるとすれば製品バリエーションはSKFのほうが多くあります。（オーダー品であればNSKでも対応可能な場合あり）

1908年スウェーデンで創業した世界最大手の軸受メーカーです。日本法人は1932年に設立されました。

2019年に人工知能（AI）ベースの予知保全ソフトウェアを開発していたPresenso Ltdを買収。2022年にはポータブル式ベアリング状態監視センサー「SKF クイックコレクトセンサー」を発表するなどDX化に力を入れています。

単式だと内径1400mm程度までカタログに仕様表記があり、大型のベアリングはSKFで在庫があったり他社では断られる仕様でも対応してもらえる可能性があります。

他社同様HPでソートして簡単に商品検索できますが、表記が日本語対応していないため選定に使いづらい点が少し残念なポイントです。（カタログは日本語対応しています）

出典：NTN

1918年に創業した軸受を主力とした産業用部品のメーカーです。2018年に創業100周年を迎えており、日本ではNSKに次ぐ軸受メーカーとして知られています。

食品の撹拌機やポンプなどに適した食品業界向けスラスト玉軸受を販売しています。主な特徴は保持器を樹脂・ボールをセラミックと軽量でサビに強い材料を使用している点。白色系材料を使用し、洗浄後の異物付着の確認も容易です。

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スラスト玉軸受の価格相場は数百円～数十万円と価格帯に幅があります。

▼単列の場合

▼複列の場合

※仕様によっては価格が大幅に変わる場合がございますので、ご注意ください。

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国内メーカーのベアリングでいえば、やはりNSKが品質や価格の面で有利だと思います。

ただしNTNや今回ご紹介していないミネベアミツミなどNSK以外でも高い品質力を誇るメーカーは多く存在しており、NSKでは納期が間に合わない場合には当サイトなどを経由した相見積もりをおすすめします。

またSKFは世界トップだけありバリエーションは豊富で特に大型ベアリングでは優位な印象です。

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今回の記事ではスラスト玉軸受について解説しました。今回の記事内容を簡単にまとめます。

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■ 執筆担当者：matogawa
お酒と映画が好きなアラサー。産業部品の商社で物流・営業として真面目に働いたもののメーカーとお客さんの間に挟まれすぎて精神的にダウン。軸受のようにどこでも必要とされるライターを目指して奮闘中です。