今回の記事では「変速機」の、おすすめメーカーと価格相場について紹介します。
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目次
変速機の種類
変速機とは、回転軸の回転数を変化させるために使用される産業用部品です。
変速機は有段変速機と無段変速機の2種類に分類可能。また無段変速機はさらに以下の通り大きく3種類に分けられます。
①機械式変速機
機械式の中でもベルト式やチェーン式など複数のタイプがあります。ベルト式は部品が少なく軽いため、燃費の良い点などがメリットです。
チェーン式は伝達トルクが大きく、摩擦抵抗が少ない点などが魅力として挙げられます。
②流体式変速機
流体式の中でも油圧式やトルクコンバータ式などのタイプに分けられます。油圧式はエンジンで油圧ポンプを駆動して回転力にする方式。
トルクコンバータ式は流体（オイル）の流量を制御し回転数を調整する方式で、どちらも滑らかなトルク伝達が可能です。
③電気式変速機
電気式の中でも交流モータと直流モータの2つに分類可能です。またそれぞれのモータからさらに周波数制御や電圧制御など制御タイプによって数種類に分類されます。
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変速機を製造するおすすめメーカー
変速機を扱う主要メーカーは、約10社あります。その中でも国内でシェア率の高いメーカーを3社ご紹介します。
日本電産シンポ株式会社
日本電産シンポ株式会社は1952年創業の変速機・減速機を主力製品とする機械メーカーです。日本電産のグループ会社で900億円以上の売上を誇ります。
日本電産シンポ製の変速機として機械式のリングコーン変速機が有名です。リングコーン型の特徴としては部品点数が少ないため小型かつ比較的安価に抑えられる点。さらに20,000時間のオイル交換不要を謳っており、メンテナンス面でも優れています。
三木プーリ株式会社
三木プーリ株式会社は1939年創業の伝動機器を製造するメーカーです。地球環境に配慮したグリーン調達基準を設けるなど資材調達からこだわっており、品質面でも信頼できます。
三木プーリは1954年に世界初のベルト式無段変速機を開発して特許を取得した歴史があり、現在でもベルト式変速機は主力製品の一つです。ベルト式変速機単体以外にもウォーム減速機を組み合わせたANWタイプや同軸減速機を組み合わせたANGタイプなど減速機とのユニット品も多数揃えています。機械式変速機の分野ではベルト式のほかにもフリーホイル式が取り扱い製品です。
住友重機械工業株式会社
住友重機械工業株式会社は1888年創業の言わずとしれた日本が誇る大企業です。変速機はPTC事業部が管轄しています。
住友製バイエル無段変速機は、機械式ディスク形変速機の代表機種として知られており70万台を超える販売実績があります。独特な摩擦機構によって圧接点が多いため負荷容量に余裕のある点が魅力の一つです。また接触面の間に油膜が保持される仕様のため摩耗が少なく長寿命を実現しています。
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変速機の価格相場
変速機の価格相場は価格相場はタイプによってさまざまです。
あくまで参考価格になりますが日本電産シンポ製リングコーン変速機SCM-Eシリーズ（基本型）はECサイトで電源 200V ・ モートル容量200W ・ 軸横向 ・ベース取付横形で30万円程度から販売しています。
三木プーリが、シンプルな変速機ユニットとして紹介しているPCDユニットは、出力0.2kW・変速比1/4で15万円前後から販売しています。住友製のバイエル無段変速機の価格は不明です。
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変速機の選び方
変速機のタイプによってメーカーはある程度絞られると思います。今回ご紹介した3社の強みは「日本電産シンポが機械式のリングコーン変速機」・「三木プーリがベルト式無段変速機」・「住友重機械工業が機械式のバイエル無段変速機」です。また三木プーリはフリーホイル式、インバータ式、SCRレオナード式の無段変速機も取り扱いがあります。
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変速機のまとめ
今回の記事では変速機について解説しました。今回の記事内容を簡単にまとめます。
- 「機械式」や「流体式」などがある
- 主要メーカーは「日本電産シンポ」を筆頭に10社ほど
- 変速機の価格相場は、30万円程度～
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