気流粉砕機のおすすめメーカーと価格相場

気流粉砕機のおすすめメーカーと価格相場

2023年10月23日

今回の記事では「気流粉砕機」の、おすすめメーカーと価格相場について紹介します。

 

気流粉砕機の種類

気流粉砕機とは、強力な気流で原料を粉砕加工する工程で使用する産業用の機械です。

分類としては大きく3つに分けられ、以下のような違いがあります。

①粗砕機

粗砕機とは、数百ミリメートルの対象物を数十ミリメートルまで粉砕して細かくするための装置です。

代表的な機種は3種あり、主に製塩、化学薬品、樹脂ペレット、食品、運送、肥料などの各メーカーで活用されています。

導入することで現場作業の効率化や省人化につながります。

②中砕機

中砕機とは、数十ミリメートルの対象物を数ミリメートルまで粉砕して細かくするための装置です。

代表的な機種は9種あり、主に食品工業用と化学工業で活用されています。

食品分野では麦、米、そば、コーヒー、各種調味料などの粉砕。化学用では化粧品、肥料、製薬などの粉砕で利用されています。

③微粉砕機

微粉砕機とは、数ミリメートルの対象物を数マイクロメートルまで微細化する装置です。

代表的な機種は7種あり、円板式、ローラー式、高速回転式などの機構の違いによって分類されています。ミクロン単位で微細化された粉体は性質が変化する場合もあるので、微粉砕機は高度な技術が要求されます。

主に銅、フェライト、各種合金などの金属分野をはじめ、その他電極材料、樹脂材料、塗料、化粧品、医薬品などさまざまな分野で活用されています。

 

 

気流粉砕機を製造するおすすめメーカー

気流粉砕機を扱う主要メーカーは、13社あります。各社ともに機械の特徴やメリット・デメリットがあります。

日本ニューマチック工業株式会社

日本ニューマチック工業株式会社は1916年に小刀禰製作所として創業し、粉砕機を含む化工機をはじめ建機や空機の設計開発から製造、販売まで手掛けるメーカーです。

国内拠点を増やし、事業拡大と共に海外進出もおこなっています。

1964年には国内初として微粉砕機であるジェットミルを開発し、たしかな実績と信頼で数多くのニーズに応えています。

株式会社パウレック

株式会社パウレックは1948年創業の粉粒体装置の開発から製造、販売まで手掛けるメーカーです。

医薬品や食品、化学業界などさまざまな分野で粉粒体装置が使用されており、特に製薬業界ではトップシェアを誇ります。

国内にて事業所や研究所を設置し、海外企業とも連携を取りながらグローバルに事業を展開しています。

株式会社セイシン企業

株式会社セイシン企業は1968年創業の粉体工学機器の開発から製造、販売を手掛けるメーカーです。

各分野で高い粉粒体技術を用いた製品を提供しており、アフターフォローまで充実した体制で高い信頼と実績を誇ります。

アジア諸国を中心に海外にも輸出されており、粉体技術のコンサルタント事業も展開しています。

 

 

気流粉砕機の価格相場

気流粉砕機の価格相場は10万から300万円程度です

粉体の処理量は少量ですが、小型粉砕機であれば導入コストは10万円ほどです。

粗砕から中砕、微粉砕まで一貫しておこなえるモデルや大型機器を選択すると150万円〜300万円程度で高額になる傾向です。

また小型機でも、食品工業用などで使用される腐食性に対応したモデルであれば、ステンレス性となるなど高額な材質になるためコストは上がる場合もあります。

 

 

気流粉砕機の選び方

気流粉砕機は種類が豊富に存在しているため、まずは用途や条件を明確にしましょう。

主な選定条件は「原料の特性」「希望する原料サイズ」です。

原料の特性についてはサイズや形状、硬度などを把握した上で、現状のサイズからどれだけ細かくしたいかを明確にして該当する機器を選定しましょう。

また機能や処理量によっても種類が異なりますので、希望する予算についても算出しておくと尚良いでしょう。

 

 

気流粉砕機のまとめ

今回の記事では気流粉砕機について解説しました。今回の記事内容を簡単にまとめます。

  • 気流粉砕機とは気流の力で原料を粉砕する機器
  • 粉砕する粒度によって機器の種類がわけられる
  • 主要メーカーは「日本ニューマチック工業」を筆頭に13社ほど
  • 気流粉砕機の価格相場は、数百万円程度