インフレーション成形機のおすすめメーカーと価格相場

2023年1月2日

インフレーション成形機 の種類

インフレーション成形機とは、主に樹脂をフィルム状に成形する工程で使用する産業用の機械です

押出機

加熱した樹脂をダイ(ダイス)に送る装置です。

押出機1台では単相のフィルムの成形しか出来ませんが、複数の押出機を同時に使用することで多層フィルムの成形が可能になります。

ダイ(ダイス、金型)

加熱された樹脂は押出機によってダイと呼ばれる丸形の細い隙間の空いた金型から押し出されます。

 

冷却、固化

ダイの中心部から空気を吹き込んで所定のサイズへと膨らませます。

これがインフレーション(膨らませる)成形法の名前の由来となっています。

膨らますと同時に空気で冷やし固化させながらチューブ状のフィルムに成形します。

締め付けロール

チューブ状に成形されたフィルムはロールにより挟みこまれ空気中の空気を抜きながら巻き取られていきます。

巻き取り機

最後に巻き取り機によってロール状にフィルムは巻き取られて完成するという仕組みです。

巻き取り時に所定の長さにカットされシート状にされたり、片側を熱溶着することで袋状にされたりと、製品化も同時に行われることが多いです。

インフレーション成形機を製造するおすすめメーカー

インフレーション成形機を扱う主要メーカーは、10社程度あります。その中でもおすすめのメーカーを3社ご紹介します。

住友重機械モダン株式会社(Sumitomo Heavy Industries Modern, Ltd.)

1955年設立のシート、フィルムを専門に扱う老舗メーカーです。

住友グループの傘下であり、住友重機械工業が100%出資する企業です。

シート、フィルムを作成する機器やその周辺機器の製造、販売を行っています。

国内外に複数の拠点を持っている会社で信頼性も技術力も高いメーカーです。

インフレーション成形機についても多くのラインナップがありさまざまな製品の製造に対応できるようになっています。

北進産業株式会社

1970年設立のプラスチック成形機の設計、製造、販売を行う大手メーカーです。

 

プラスチックを専門に扱うメーカーとして技術力も非常に高く国内でも多くの有名メーカーとの取引があり、海外にも複数の代理店を持っている信頼性も高いメーカーです。

インフレーション成形機についてもユーザーの要望に合わせて設備を作成して貰えます。

またデモ機も複数用意されているため、成形テストなども行ってもらえるメーカーです。

株式会社プラコー

1960年創業のプラスチック成形機器やその周辺機器などを製造、販売するメーカーです。

技術力もとても高くインフレーション成形機については特に多層(最大10層)の成形を売りにしており、多種多様なニーズに対応できるようになっています。

製品について各部品ごとに製品化されているため一部の部品の比較なども比較しやすいメーカーと言えるでしょう。

インフレーション成形機の価格相場

インフレーション成形機の価格相場は数千万円〜数億円であると想定されます。

 

 

インフレーション成形機は各製品に合わせて設計、製造される半オーダーメイド品のものが多いため、価格も高額で大型なものが多いです。

そのため相場というのはだすことが非常に難しく見積もりを出す以外正確な価格を出すことは出来ません。

インフレーション成形機の選び方

インフレーション成形機の選び方としては、どのようなものを成形したいかを明確にすることが大事になってきます。

その成形したいものをどのくらいのスピードや精度、オプション的な機能が必要かをはっきりとメーカーに伝えていくことで機器のイメージもでき、価格も見えてくるでしょう。

インフレーション成形機は大型でラインに組み込まれることも多い非常に価格も高く大型になりやすい機器のため、後々後悔の出ないように信頼性の高いメーカーに頼むのがおすすめです。

成形テストなどが可能なメーカーもあるため気になるメーカーにはまずは連絡してみましょう。

インフレーション成形機のまとめ

インフレーション成型機についてまとめます。

  • 樹脂をフィルム状に成形するのに使用される機器
  • 住友重機械モダンなどを筆頭に10社ほどの主要メーカーがある
  • 価格相場は数千万円から数億円