今回の記事では「マイクロ波加熱装置」の、おすすめメーカーと価格相場について紹介します。
お問い合わせやお見積りのご相談は「お問い合わせフォーム」よりお願いいたします。
目次
マイクロ波加熱装置の種類
マイクロ波加熱装置とは、電波の一種であるマイクロ波を用いて、誘導体(ワーク)を加熱する装置のことです。
マイクロ波加熱では、誘導体(ワーク)を直接加熱できます。そのため、熱伝導、対流、熱放射といった他の加熱方法と違い、ワークより高い温度の熱源が不要です。
従来の加熱・乾燥システムにくらべ、設備がコンパクトにできること、環境汚染がなく、燃焼残物が発生しない点などがメリットとしてあげられます。
以下の項目が主な特徴です。
- 急速加熱:マイクロ波加熱では、電熱ヒーターが加熱されるまで待つようなことがないため、加熱開始からすぐにワークの温度上昇が始まります。
- 内部加熱:従来の加熱方法では、容器やワーク表面を経て熱が内部に伝わりますが、マイクロ波加熱はワークに直接エネルギーをつたえられるため、保有する容器を介する必要がありません。
- 選択加熱:マイクロ波の影響を受けやすい材質、受けにくい材質があるため、容器を受けにくい材質にすることで、ワークを優先的に加熱することが可能です。
お問い合わせやお見積りのご相談は「お問い合わせフォーム」よりお願いいたします。
マイクロ波加熱装置を製造するおすすめメーカー
マイクロ波加熱装置を扱う主要メーカーは、10社程度あります。各社ともに機械の特徴やメリット・デメリットがあります。
株式会社ニッシン
1947年に設立された、兵庫県宝塚市にあるメーカーです。プラズマ表面処理装置と、マイクロ波発振器、整合機、アイソレータ、各種導波管などのマイクロ波機器を取り扱っています。
製品の選択やカスタマイズからアプリケーションのサポート、コンサルティングから装置の設置・修理業務まで行っています。
日本ハイコム株式会社
群馬県前橋市にある、1985年設立のメーカーです。基礎技術(生産技術)に先端をいくものを取り入れた先端技術を指すハイ(High)と、必要な物を必要なときに供給する商業活動を指すコマーシャル(Commercial)から社名を名付けています。
マイクロ波加熱システムの設計・製作だけでなく、自動車生産ラインの生産技術、および生産準備、生産設備の設計・製作・メンテナンス、生産技術、生産改善コンサルティングも行っています。
ミクロ電子株式会社
埼玉県川戸田市で1973年に設立され、現在は川越市に本社のある、工業用マイクロ波加熱装置の専門メーカーです。
マイクロ波発振器など関連デバイスから装置まで全て自社で開発、設計、製造、販売をしています。
マイクロ波の照射出力、照射時間、照射方法などのサンプルテストから得た情報をもとにした、装置の仕様提案を非常に重要なステップと位置づけ、もっとも力を注いでいます。
お問い合わせやお見積りのご相談は「お問い合わせフォーム」よりお願いいたします。
マイクロ波加熱装置の価格相場
マイクロ波加熱装置の価格相場は小型のもので数十万円程度です。
大型のマイクロ波加熱設備の中には、1,000万円を超えるものもあります。
お問い合わせやお見積りのご相談は「お問い合わせフォーム」よりお願いいたします。
マイクロ波加熱装置の選び方
マイクロ波の吸収率は物質ごとに違い、複素誘電率で表されます。基本的に、複素誘電率の小さい物質は加熱されず、大きい物質だけが加熱されます。
この複素誘電率は、物質の温度や、照射されるマイクロ波の周波数によっても変化します。そのため、加熱したいワークに最適な温度条件とマイクロ波周波数を探しだし、その周波数域を照射可能な発振器を備えた設備を選ぶことで、無駄のない加熱をすることができます。
お問い合わせやお見積りのご相談は「お問い合わせフォーム」よりお願いいたします。
マイクロ波加熱装置のまとめ
今回の記事ではマイクロ波加熱装置について解説しました。今回の記事内容を簡単にまとめます。
- マイクロ波加熱装置とは電波の一種であるマイクロ波を用いて、誘導体(ワーク)を加熱する装置
- 主要メーカーは「ニッシン」を筆頭に3社ほど
- マイクロ波加熱装置の価格相場は、小型機であれば数十万円程度
お問い合わせやお見積りのご相談は「お問い合わせフォーム」よりお願いいたします。