この記事では蒸気(大型)ボイラーの価格相場とおすすめメーカーについて紹介します。
目次
蒸気(大型)ボイラーの価格相場
蒸気(大型)ボイラーの価格相場は700万円~2,000万円程度です。
自動車で言う排気量に当たるのが蒸気ボイラーの「蒸気量」になり、蒸気量が多ければ価格が高くなります。中でも食品工場、化学工場、リネン工場などで売れ筋である蒸気量500と1,000を例にすると、価格イメージは以下のようになります。
- 蒸気量500の場合:700万円~1,000万円
- 蒸気量1,000の場合:1,000万円~1,400万円
価格は機器だけでなく、タンク・ポンプ・軟水装置・煙突などの標準装置を想定しています。上記は都市ガスを使う場合を想定した金額ですが、LPGや油焚きの場合価格が10%程安くなります。
蒸気(大型)ボイラー価格のクチコミ
日本電熱の電気式貫流ボイラーをリサイクル用品の厨房機器などの洗浄目的で高圧蒸気洗浄機器として800万円で購入しました。
製品の乾燥用途でIHIの貫流ボイラを約250万程度で販売することが多いです。(岡山 40代 ボイラメンテナンス)
蒸気(大型)ボイラーメーカー
ボイラーを扱う主要メーカーは、15社程度あります。各社ともに機械の特徴やメリット・デメリットがあります。
三浦工業株式会社(MIURA)
出典:MIURA
1959年に創業した三浦工業は、小型のボイラーでトップシェアを誇っています。
現在は、小型ボイラー以外に船舶用ボイラーや排気ガスボイラー、その他水処理装置、食品機械、滅菌器、化学薬品等、保守、環境測定認証事業等の製造・販売を行っており、同社の高度な技術力がさまざまな分野で活躍しています。
株式会社日本サーモエナー(NTEC)
出典:NTEC
日本サーモエナー株式会社は1961年株式会社タクマの子会社として設立して以降、汎用ボイラーや特殊ボイラーの製造・販売・サービスを一貫して行っています。
株式会社サムソン
出典:samson
1945年岡﨑鉄工所として創業し、1980年に現在の社名「サムソン」へと変更しました。
設立以来、ボイラーや食品機器などを手掛けておりボイラー製造メーカーとしても老舗として知られており、韓国のサムスン電子と似ていますが関係はありません。
日本電熱株式会社
1946年創業の老舗で、ヒーターの原点であるシーズヒーターの国産化に初めて成功した会社です。
日本電熱製ボイラーのクチコミ
電気式貫流ボイラーをリサイクル用品の厨房機器などの洗浄目的で高圧蒸気洗浄機器として購入しました。高圧なので汚れ落ちは良いのですが、コンロ周囲の微細な部分には圧が強すぎることがありました。使いこなすには経験と技術が必要です。
ボイラーの選び方
そのボイラーに何を求めて何を期待するか?など、コストとのバランスで仕様を決定します。
例えば、高性能ボイラーは、二酸化炭素排出量を削減し、バーナーの蓄熱を利用できるため、エネルギーを節約できるという利点があります。
一方、炉管煙管ボイラーは、ガス燃焼時に発生する排気ガスがボイラーのスモークチューブを通過するたびに水を加熱する方法です。大量の水を処理できますが、排気ガスが多いというデメリットがあります。
蒸気ボイラの種類
ボイラーとは、圧力蒸気を発生させてその圧や熱をエネルギーに変換または使用可能にする産業用の機械です。
ボイラー自体は大小で区分されていますが、大きく分けると以下の3種類です。
①簡易ボイラー
一般的には小型ボイラーより記簿が小さいものを、「簡易ボイラー」とよびます。
位置づけ的には「労働安全衛生法施行令第13条の25」に規定されている通り、簡易ボイラー等の構造基準の遵守が義務付けられていますが、県労働局、労働基準検査室、登録性能検査機関等による検査は必須ではありません。
②小型ボイラー
小型ボイラーとは「労働安全衛生法施行令第1条第4項」によって定められたボイラーであり、簡易ボイラーよりも大型のボイラーです。
小型ボイラーおよび小型圧力容器の構造基準に基づく製造、製造または輸入時の個別検査、設置時の設置報告書、年1回の定期自己検査などが義務付けられています。
③大型ボイラー
簡易ボイラーにも小型ボイラーにも該当しないボイラーを「大型ボイラー」と呼称します。取扱い上、製造業免許を含む製造・輸入・設置等の各段階で、都道府県労働局の検査が義務付けられています。
蒸気(大型)ボイラーのまとめ
- ボイラーの価格相場は、700万円~2,000万円程度
- ボイラーとは圧力蒸気を発生させ、その圧や熱をエネルギーに変換または使用可能にする産業用の機械です。
- 大きさにより「簡易」や「小型」「大型」ボイラーにわけられます
- 主要メーカーは「三浦工業」を筆頭に3社ほど