今回の記事では「超音波加工機」の、おすすめメーカーと価格相場について紹介します。
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目次
超音波加工機の種類
超音波加工機とは、超音波を用いて切削、切断を行う産業用の機械です。
刃物や砥石に超音波振動を伝えることで、加工速度や加工精度を向上させます。
一般的な機械加工では加工が難しい、固くてもろい難加工材料(セラミックやガラスなど)の高精度加工が可能です。
加工の分類としては、大きく2つに分けられ、以下のような違いがあります。
①超音波砥粒加工(とりゅうかこう)
超音波振動している加工治具に、砥粒と呼ばれる高硬度の粒子を流し込みます。
加工治具の振動エネルギーを得た砥粒が、ワークを微量ずつ破砕していきます。
極細穴や、多数穴の同時加工が可能です。
②超音波切削加工(せっさくかこう)
従来の切削加工に、超音波振動を組み合わせています。
振動の周期に合わせて、工具とワークが接触、非接触を繰り返します。
加工時の工具負担を軽減し、発熱を抑えます。そのため、ワークの熱変形を小さくできます。
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超音波加工機を製造するおすすめメーカー
超音波加工機を扱う主要メーカーは、10社ほどあります。その中から本記事では3社を紹介します。
日本電子工業株式会社
出典:NDK
東京に本社を持つ、1960年に設立されたメーカーです。北九州市に工場と営業所があります。
硬脆材料であるガラス・セラミックスを精密加工する超音波加工機の製造販売だけでなく、少量多品種から量産まで、超音波加工機を使った硬脆材料の委託精密加工も行っています。その他超音波機器の設計製作も行います。
株式会社ソノテック
出典:SONOTEC
1982年設立された、超音波応用機器の研究・設計・製作をするメーカーです。おもに産業用の超音波を利用した機器の開発と製造販売を行っています。超音波加工機の中でも、取り扱いの容易な小型の機器を扱っています。
主な製品に、超音波カッター、超音波研磨機があり、彫金・クラフト工具の取り扱いもあります。
日本アビオニクス株式会社
出典:Avio
昭和35年に設立され、独自のエレクトロニクス技術とシステム技術による防衛、宇宙事業を基盤とし、その基盤技術を生かして民需事業を展開しているメーカーです。
情報システム事業、接合機器事業、センシングソリューション事業の3つのドメインに注力しています。
本社のある横浜以外に、名古屋、大阪、福岡に、支店と営業所があります。
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超音波加工機の価格相場
超音波加工機の価格相場は20万円程度から、数百万円程度です。
ワーク脱着以外は、自動で行える自動型機もあり、作業者による手動加工に比べて装置は高額ですが、一人で複数台の管理ができるため、人件費を抑えることができます。
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超音波加工機の選び方
超音波加工機の周波数は15kHz~40kHzが実用化されています。
発振器、振動子、刃物の組み合わせで、切れ味や加工精度が変わります。また、ワークの材質により、加工に最適周波数が変わります。
また、大きなワークを加工するには、大きな振動が必要です。振動が大きくなると、ワークに与える衝撃が大きくなるため、ワークを傷つける可能性があります。さらに、複雑な形状のワークには、一定の圧力を加えられない箇所がでてくることがあり、立体的、不規則な形の加工が苦手です。
ワークの材質、大きさ、形状により、最適な加工条件が違ってくるため、テスト加工などで、適した加工機をみつけることが重要です。
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超音波加工機のまとめ
今回の記事では超音波加工機について解説しました。今回の記事内容を簡単にまとめます。
- 超音波加工機とは超音波を用いて切削、切断を行う産業用の機械
- 種類としては「超音波砥粒加工」と「超音波切削加工」にわけられる
- 主要メーカーは「日本電子工業」を筆頭に3社ほど、加工機を扱うメーカーは全国に10社程度ある
- 超音波加工機の価格相場は、20万円~数百万円程度
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■ 執筆担当者:ネジ山 専用機メーカーで購買、経理、加工、設計を経験し、現在は溶接設備メーカーで、治具や装置を組み立てる副業ライター。タップが折れても、心は折らないように自己研鑽中。 |