平面研磨機械のおすすめメーカーと価格相場

平面研磨機械のおすすめメーカーと価格相場

2022年9月27日

今回の記事では「平面研磨機械」の、おすすめメーカーと価格相場について紹介します。

平面研磨機械の種類

平面研磨機械とは、金属加工の工程で使用する産業用の機械です。

分類としては大きく3つに分けられ、以下のような違いがあります。

①プランジ研削:

プランジ研削は、サドルを左右に動かして磨く方法です。単一の切り込み深さの平らな表面に適しています。また、砥石の接触面はすべて同じノッチであるため、作業効率が高いことがこの加工方法の大きなメリットです。

②トラバース研削:

トラバース研削は、テーブルを左右に動かし、サドルを前後に動かして研磨します。この方法は、ワークの平面を研磨する際に使用しますが、全方向に移動するため、高精度に仕上げることができるという特徴があります。
もう一つの大きな特徴は、複雑な形状の研磨に適していることです。

③クリープフィード研削:

クリープフィード研削は、穏やかな速度で深い切り込みを入れる方法です。砥石がワークに当たる回数を減らすことで、砥石の摩耗が少なくなり、長期間使用できるというメリットがあります。

平面研磨機械メーカー各社のメリット・デメリット

平面研磨機械を扱う主要メーカーは、3社あります。各社ともに機械の特徴やメリット・デメリットがあります。

株式会社ナガセインテグレックス

ナガセインテグレックスは1950年に創業し、ナノメートルの表面粗さとサブミクロンの形状精度を実現する超精密研削盤など、世界最高の精度と効率を追求する工作機械メーカーです。
鏡面加工で定評のある超精密成形面研削盤から、高精度表面研削盤、成形研削盤、高解像度プロ研削盤、回転面研削盤、歯車研削盤(歯車研削盤)、ポータル研削まで、微細加工機械(ナノマシン)、レンズ加工機、バックグラインダーの設計製作をしています。

株式会社岡本工作機械製作所

株式会社岡本工作機械製作所の創業は1926年。超精密平面研削盤シリーズ(静圧スライド)などを製造販売しています。

住友重機械工業株式会社

創業が1888年の住友重機械は職人技の「削り取り(きさげ)」を継承し、精密研削と高生産性を両立させた研削盤を製造販売しています。

平面研磨機械の価格相場

平面研磨機械の価格相場は200万円~1500万円程度です

材質、目的、研磨または研削方法により価格は異なりますが、小型で単一機能であれば200~500万円が相場です。

複雑局面や面精度、コピューターアシスト、自動化の要素が入ると、1000~1500万円です。

 

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平面研磨機械の選び方

研磨する材質、目的、研磨方法に応じて、適切な研磨機を選択するのが基本です。

セラミックなどの研磨したい材料、岩石や鉱物などの硬くて脆い材料、樹脂材料や電子部品などの複合材料、金属材料など、適切な研磨機のモデルを絞り込みます。

研磨目的や研磨するワークの大きさによる研磨方法の選択などで研磨機の選択の際、標準機の改造、特注機の設計・製造などを視野に入れることも重要なポイントになります。

平面研磨機械のまとめ

今回の記事では平面研磨機械について解説しました。今回の記事内容を簡単にまとめます。

  • 平面研磨機械とは金属加工の工程で使用する産業用の機器
  • 「プランジ」や「トラバース」「クリプフィード」など、様々な種類がある
  • 主要メーカーは「ナガセインテグレックス」を筆頭に3社ほど
  • 平面研磨機械の価格相場は、200万円~1500万円程度

 

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