射出成形機のおすすめメーカーと価格相場

射出成形機のおすすめメーカーと価格相場

2023年8月31日

射出成形機の価格相場

型締力を40トン程度と仮定すると、射出成形機の価格相場は1,500万円~4,000万円程度です。

電動射出成形機の価格

型締力40トンであれば、価格は3,000~4,000万円が目安です。

油圧射出成形機の価格

同じく40トンの場合、2,000~3,000万円が目安です。構造が電動と比較して単純なので導入費用は電動より安価です。

ハイブリッド射出成形機の価格

高機能なハイブリッドは40トンで4,000~5,000万程度が相場となります。

 

例えば射出する距離を伸ばしたいなど、オプションやカスタマイズが増えると費用が嵩みます。

 

射出成形機価格のクチコミ

価格のクチコミ 農業用暗渠のパイプ作成の用途で、本製鋼所(JSW)の射出成形機JSM180Uを1,500万円で購入しました。売上10億円クラスの中小企業なので、機械一台といっても大きな設備投資でした。

 

価格のクチコミ 車載部品製造のために、日本製鋼所(JSW)の射出成形機であるJ50ADS-30Uを1,200万円で導入しました。適切な機種選定が難しく、生産ニーズに合った容量や機能のバランスを見極めるのが大変でした。

 

価格のクチコミ 自動車部品の生産用途で日精樹脂工業の射出成型機 NEX180Ⅳ-36E を1,070万円で導入しました。補助金申請を考慮にいれての購入であったが、部品入手困難で納期が想定以上にかかるということで苦労しました。

 

射出成形機おすすめメーカー

射出成形機を扱う主要メーカーは3社あります。各社ともに機械の特徴やメリット・デメリットがあります。

 

日精樹脂工業株式会社

射出成形機に特化したメーカーで、1983年最初に電動射出成形機を開発しました。

金型クランプ装置による面圧の均一化、射出機構による安定した可塑化、金型クランププレートのスライド部に標準装備されているリニアガイドによる成形不良防止により、高性能射出成形を実現しています。

また、トグル機構の再設計により生産性が向上し、従来の方法に比べて金型の開閉サイクル時間を5〜20%、エジェクタの動作速度を最大約19%短縮しています。

業界最小級の機械全長にもかかわらず、デイライトを延長して金型の厚み範囲を広く維持することで、近年需要の高いホットランナーやロングモールディングなどの大型金型に対応しており、カスタマイズも柔軟に対応可能です。

一報、大型の製造には向いているものの、医療機械などのマイクロマシンには精度の面で改良が要求されています。

 

住友重機械工業株式会社

住友重機械工業株式会社は創業が1888年で、射出成型機のなかでも、小型の全電動式射出成型機を得意とするメーカーで、国内でのシェアは最大と言われています。

クランプ装置を標準装備し、面圧を均等に分散し、振動制御加減速制御速度モードと加速時の振動制御により、高精度を維持しながら高速作業を実現し、高効率化を実現しているため、射出速度や押し出しが安定していると評価されています。

全電気式の省エネ性能を徹底的に実現し、クランプ力を低減し、排気効果を利用して不良品や廃棄物を抑制し、環境やメンテナンスに配慮した運転が可能で、短時間での運転が可能です。時間の経過ハイサイクル、クイックスタート、大規模運転・大量生産に最適です。

同社の課題としては自動車機器、産業機器の外装部品の成形にはよくマッチしているが、医療機器などで小型いかの微小品でかつ複雑な構造体には不向きです。

 

 

東洋機械金属株式会社

東洋機械金属株式会社は設立が1925年。伝導サーボ射出成形機Si-6Sシリーズを主体に制御システムを改良した射出成形機を得意としています。

製品のニーズに合わせて射出速度や射出圧力を制御できる射出機構と、高い均一性と導電性を備えた成形機構を得意としています。

保守性に優れているため使い勝手が良く、大きくて複雑な金型にも幅広く対応可能しています。技術力が高く、メンテナンスの評判も上々です。

一方、製品の要望に応じて再設計して組み立てるため、受注期間が長い点や成型時の材料切り替え時間の短縮化などの課題もあります。

 

株式会社日本製鋼所(JSW)

三井グループに属する企業で、プラスチック射出成形機だけでなく、戦車や艦艇の砲を製造するなど、鋼板、鍛造品などの製造も得意とするメーカーです。特に60トン以上の中型から大型に強みが有るメーカーです。

 

他に中国製やインド製の射出成形機もあり、価格が安い反面故障が多いと評価されており、国内メーカーを使用したことが有るユーザは現時点では敬遠する傾向があります。

 

射出成形機の種類

複雑な形状のプラスチック製品を成型してくれる射出成形機の種類は油圧/電動/ハイブリッドの大きく3つに分けられます。

 

 

 

油圧式

メリットは導入費用を抑えられるという点と、内部構造がシンプルなのでメンテがしやすいという点です。また、高い圧力を加えられる点も特徴です。

 

電動式

油圧式と比較すると初期導入コストがかかりますが、消費電力が半分程度に抑えられるのでランニングコストを抑えることが出来ます。また、油圧式よりも高い精度で制御出来るので、製品の精度を高めることも出来ます。

さらに静音性も高く、油が漏れてしまうリスクもありません。

油圧と電動の中間に位置するハイブリッド式も選択できます。

 

射出成形機のまとめ

  • 射出成型装置はプラスチックの成型加工工程で使用される産業機械です
  • 装置・機械の相場は1,000万~3,000万円程度
  • 用途だけでなくメンテナンス性やレイアウトなども選定要因