立体(三次元)成形機のおすすめメーカーと価格相場

立体(三次元)成形機のおすすめメーカーと価格相場

2022年6月15日

今回の記事では「立体(三次元)成形機/三次元彫刻器」の、おすすめメーカーと価格相場について紹介します。

立体(三次元)成形機 の種類

立体(三次元)成形機とは、樹脂成形加工の工程で使用する産業用の機械です。分類としては大きく3つに別けられ、以下のような違いがあります。

粉末焼結法による積層成形

粉末焼結法による積層成形は、樹脂粉末をレーザーで溶かし、硬化・積層して立体物を作る方法です。

3D CADデータから直接製造、高速プロトタイプ、ファイバーレーザーを搭載しビーム径φ0.17mmの高精度・高精細モデリングなど様々な成形が可能です。

強度・耐久性に優れた部品のモデル化が可能で、生産性は従来装置の約2倍です。製品のプロトタイピングに使用され、開発コストと時間を大幅に削減できるのが特徴です。また小ロット、高混合、単一製品の生産に最適で、他の加工方法では作れない複雑な形状や内部構造も製作できます。

三次元ハイブリッド成形

三次元ハイブリッド成形は、3D形状のエンドレス成形で押出成形と射出成形のメリットを兼ね備えた製造方法のため、立体形状を際限なく成形できます。

押出成形では、製品の断面と垂直および水平の2次元のみが成形され、この製造方法により、立体形状を際限なく成形可能です。

三次元レーザ成形

3Dレーザー成形加工機の特徴は、3D成形品の加工に適していることです。自動車、農業機械、建築部品などの成形品のトリミングや穴あけに主に使用されています。

立体(三次元)成形機メーカー各社のメリット・デメリット

立体(三次元)成形機を扱う主要メーカーは、2社あります。各社ともに機械の特徴やメリット・デメリットがあります。

三菱電機

三菱電機

出典:三菱電機

 

電機・産業機器の老舗メーカーである三菱電機はレーザー立体成形加工機に強みを持っています。

同社は、高出力・高効率のレーザー発振器、高性能数値制御装置を提供。精密駆動システムの主要部品など、レーザー加工機を構成するすべての主要部品を自社で開発・製造しています。

株式会社レーザテック

レーザーテック

出典:レーザーテック

 

1989年創業のレーザーテックはレーザーカット成形機の製造を行っています。

レーザー切断は、ワイヤー切断と融着の間にあり、そのままスピーディー且つ奇麗にカットできるため、正確な加工に強みを持ちます。

立体(三次元)成形機の価格相場

立体(三次元)成形機の価格相場は2,000万円~4500万円程度です

どんなターゲットを立体成形加工するのか?が最大のポイントで、形状や大きさ、使用材料、精度、生産速度、メンテナンスなどが設備価格に影響を及ぼします。

 

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立体(三次元)成形機の選び方

立体(三次元)成形機の選び方で注意すべき点が3つあります。

(1)ワークの材質からの機械選択ポイント3Dモデリングマシン:樹脂加工と軽負荷金属加工、マシニングセンター:金属材料(ブロック材等)の加工、複合加工機:金属材料(丸い材料など)の加工、3Dレーザー加工機:成形板金・パイプ材の加工樹脂材料や金属材料の軽負荷加工(バリ取り等)は、3Dモデリングマシンで3D加工が可能です。「ブロック材」は「マシニングセンター」、「丸材」は「複合加工機」が立体加工が得意です。「板金」「パイプ材」の3D加工は「3Dレーザー加工機」を選択してください。

(2)材料のサイズに基づいて機械を選択3D加工機の場合、素材の大きさに合わせて選択する必要があります。機械のサイズは、固定および処理できる範囲によって異なります。機械の最大作業サイズと設置スペースがあるかどうかを確認する必要があります。

(3)人材育成費と維持費が必要3D加工機の導入後は、人材育成費と維持費が発生します。これは、通常の加工機とは異なり、機械の操作やメンテナンスには専門知識が必要なためです。また、そのような知識を身につけた人材育成にかかる時間も考慮する必要があります。

立体(三次元)成形機のまとめ

今回の記事では立体(三次元)成形機について解説しました。今回の記事内容を簡単にまとめます。

  • 立体(三次元)成形機とは 樹脂成形加工の工程で使用される機械
  • 「粉末焼結法による積層成形」「三次元ハイブリッド成形」「三次元レーザ成形加工」など、様々な種類がある
  • 主要メーカーは「三菱電機」「レーザーテック」など
  • 立体(三次元)成形機の価格相場は2,000万円~4500万円程度

 

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