バレル研磨機のおすすめメーカーと価格相場

バレル研磨機のおすすめメーカーと価格相場

2022年12月14日

バレル研磨機の価格相場

バレル研磨機の価格相場は数十万円~数百万円程度です

卓上の小型のものであれば、数万円からあります。

構造がシンプルな回転バレル研磨機は比較的安価です。一方で、構造が複雑な遠心バレル研磨機と振動バレル研磨機は高価になります。

 

 

バレル研磨機の種類

バレル研磨機とは、工作物の研磨工程で使用する産業用の機械です。

バレルとは「樽(barrel)」のことです。バレル容器のなかに、工作物・メディア(研磨石・研磨材)・コンパウンド(研磨剤)・水を入れて運動させると、工作物はお互いの摩擦により研磨されます。

 

バリ取りやスケール取り、鏡面仕上げ、R付けなど幅広い研磨が可能です。1度に多くの工作物を処理できます。人や個体による仕上がりの差が少ないことも利点です。

分類としては大きく3つに分けられ、以下のような違いがあります。

①回転バレル研磨機

八角形のバレル容器を、福引のように低速回転させます。工作物とメディアが雪崩のように流れ落ちる部分で研磨される仕組みです。

時間がかかるぶん、安定した仕上がりが期待できます。シンプルな構造なので比較的安価です。もっとも一般的なタイプとなります。

回転中は密閉する必要があるため、工作物の状態を途中で確認できないのが難点です。

②遠心バレル研磨機

バレル容器の自転方向とは逆方向に、公転運動を組み合わせて高速回転させます。高圧な遠心力を発生させて研磨する仕組みです。

短時間で強い研磨が可能になります。構造が複雑になるため比較的高価です。

 

一般的に4つの小さいバレル容器を、観覧車のように回転させます。大きな工作物や大量生産には向いていません。

③振動バレル研磨機

ボックス型またはサークル型のバレル容器を、モーターとスプリングで振動させます。細やかな摩擦で研磨するので、工作物に傷や打痕が付きにくいです。

上部が開放されているので、研磨中に工作物の状態を確認できます。

大きな工作物や大量生産も可能です。メリットが多いですが、そのぶん高価になります。

 

 

バレル研磨機を製造するおすすめメーカー

バレル研磨機を扱う主要メーカーは、12社あります。その中でもおすすめのメーカーを3社ご紹介します。

株式会社チップトン(tipton)

tipton

出典:チップトン

1939年創業。80年以上の実績とノウハウにより、国内シェア65%以上でNo.1を誇ります。

バレル研磨機の豊富なラインナップもさることながら、約1500種類のメディア、約500種類のコンパウンドを取り扱い、お客様のニーズに応えるため専用商品も開発提供しています。

河新株式会社

kawashin

出典:河新

 

1921年創業。100年の実績と信頼がある表面加工(研削・研磨・洗浄)の専門商社です。受託加工の実績に基づき、コストパフォーマンスを考えた最適なシステムを提案しています。

徳光工具株式会社

TM

出典:徳光工具

1923年創業。シンプルな構造の安価な回転バレル機を製造販売。小型から大型までサイズも豊富に取り揃えています。中小から大手のメーカーのみならず、国公私立大学の理工系研究室まで取引先があります。

 

バレル研磨機の選び方

コストを安く抑えたい場合は、比較的安価な回転バレル研磨機をおすすめします。スピードを重視し、小物や少量生産でも問題がないなら、遠心バレル研磨機が最適です。

大きな工作物や大量生産が要求される場合は、コストは高くなりますが振動バレル研磨機を選ぶ必要があります。

おすすめメーカー比較に関しては、国内シェアNo.1のチップトンのラインナップが飛び抜けていますが、ほか2社の創業100年の信頼と実績も大変素晴らしく、相談するところには困りません。

 

バレル研磨機のまとめ

今回の記事ではバレル研磨機について解説しました。今回の記事内容を簡単にまとめます。

  • バレル研磨機とは工作物を研磨する工程で使用される産業用の機器
  • 「回転バレル式」や「遠心バレル式」「振動バレル式」など、様々な種類がある
  • 主要メーカーは「チップトン」を筆頭に3社ほど。チップトンだけで国内シェアを60%確保しており、ほぼ一強状態となっている
  • バレル研磨機の価格相場は、数十万円~数百万円程度

 

 

■執筆担当者:つわもん
工場現場系フリーランスWebライター。製造業界および半導体業界で計7社を渡り歩く。
国内・海外あわせて20以上の工場で、現場をかいくぐってきたツワモノ。ただの器用貧乏なヨワモノとのうわさもあり。