今回の記事では「高性能樹脂成型機」の、おすすめメーカーと価格相場について紹介します。
目次
高性能樹脂成型機 の種類
高性能樹脂成型機とは、樹脂成形加工の工程で使用する産業用の機械です。分類としては大きく2つに別けられ、以下のような違いがあります。
ハイブリッドポンプシステム搭載型
ハイブリッドポンプシステム搭載型は、革新的ハイブリッドポンプシステム「Xポンプ」を搭載しており、電動成型機と油圧成型機の両方のメリットがあります。電気式と同じ省エネ・射出上昇応答により、ランニングコストを削減し、成形性や成形品質を向上させます。
油圧制御とサーボモーター駆動技術融合型
油圧制御とサーボモーター駆動技術融合型は、油圧駆動技術と最新のサーボモーター駆動技術を組み合わせたXポンプシステムで、サーボモーターの回転速度を制御することにより、必要な回転速度のみで駆動するため、非常に効率的です。大幅な省エネを実現します。また、低速・低圧域での射出安定性と制御性に優れており、各種成形品の高精度・高品質を実現しています。
高性能樹脂成型機メーカー各社のメリット・デメリット
高性能樹脂成型機を扱う主要メーカーは、3社あります。各社ともに機械の特徴やメリット・デメリットがあります。
株式会社日本製鋼所
出典:JSW
株式会社日本製鋼所は1907年(明治40年)に操業を開始。マグネシウム射出成型機は長年蓄積した原材料技術と射出成形技術を応用して製作しています。同社製品の成形方法は、半溶融マグネシウム合金を形成可能なチクソモールディングと呼ばれるプロセスを使用。マグネシウム合金はプラスチックのように高精度に成形できるため、さまざまな製品に使用されています。
同社の強み・メリットは量産型の設備に強いという特長を持つ一方、顧客ベースの細かなカスタマイズなどはやや不得手。この点はデメリットでしょう。
芝浦機械株式会社
芝浦機械株式会社は1938年(昭和13)創業。ファインフォーム成形と呼ばれる成形技術を使用した成型機械を製造している。(※)
株式会社ニイガタマシンテクノ
株式会社ニイガタマシンテクノは1904年創業の老舗メーカーです。1963年に、旧西ドイツのスチューべ社との技術提携により射出成型機の製造・販売を開始しました。
高性能樹脂成型機の価格相場
高性能樹脂成型機の価格相場は1500万円~4500万円程度です。
価格帯に幅が見られますが、小型単機能の高性能樹脂成型機であれば2,000万円程度、大型機やフルオプション・特注品などは4,000万円~4500万円が相場となっています。
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高性能樹脂成型機の選び方
高性能樹脂成型機はアフターメンテナンスが特に重要です。品質精度、アフターサービス、価格を含めて総合的に判断しましょう。また以下も機器選定時のポイントとなります。
- 一軸か二軸かあるいは多軸か
- 樹脂(処理するスクラップ)の状態
- 成形機生産量
- 省力化
- 小型化
- 仕様を決定する方法(付帯設備を含む)
- 用途の広いものを選択(つぶしが効くか)など
高性能樹脂成型機のまとめ
今回の記事では高性能樹脂成型機について解説しました。今回の記事内容を簡単にまとめます。
- 高性能樹脂成型機とは 樹脂成型加工の工程で使用される機械
- ハイブリッドポンプシステムなど、様々な種類がある
- 主要メーカーは、日本製鋼所や芝浦機械、ニイガタマシンテクノなど
- 高性能樹脂成型機の価格相場は1500万円~4500万円程度
- 機器選定の際は品質の精度はもちろん、アフターメンテナンスなどを勘案して選定するのが一般的である
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