目次
超音波シール機械の価格相場
超音波シール機械の価格相場は500万円程度です。
小型で機能がシンプルな機種は20万円程度で購入できますが、産業用途で工程組み込み、レンジ化、多機能化、ロータリー充填対応、自動化、CNC化などを行う場合は、200~500万円ほどかかります。
超音波シール機械の種類
超音波シール機械とは、包装や密封の工程で使用する産業用の機械です。
分類としては大きく2つに分けられ、以下のような違いがあります。
①高周波シール(溶着):
高周波シール(溶着)とは、電波の一種である高周波をフィルムやシートなどの電気絶縁体に印加することにより、フィルムやシートの内部で分子レベルで衝突、振動、摩擦を引き起こすフィルムやシートを溶接(シール)する方法です。
②超音波シール(溶着):
超音波シール(溶着)は、人の耳には聞こえない高周波の弾性振動波(音波)である超音波を使用します。
超音波シールには超音波溶接機を使用し、クリアファイル、紙オムレツ、ナプキン、洗剤・食品用チューブ容器、卵パックなどの組み立てには超音波シールを使用しています。
超音波シール機械メーカー各社のメリット・デメリット
超音波シール機械を扱う主要メーカーは、2社あります。各社ともに機械の特徴やメリット・デメリットがあります。
朝日産業株式会社
朝日産業株式会社は1959年9月8日に創業し、真空パック器、包装機械、超音波機器、害虫駆除製品、衛生対策製品(殺菌庫・捕虫器など)、搬送ベルト、機械ベルト、エンドレス加工の製造販売を行っている。中でも「「カッパー」は、ホッチキスタイプの小型でシンプルな超音波溶接機です。
株式会社シロ産業
株式会社シロ産業は昭和51年10月(1976年10月)設立され、小型超音波溶接機/部品番号MC26UH-30CWSなどを製造販売しています。
超音波溶接機は、超音波の振動によって発生する摩擦熱を利用して、プラスチックやビニールなどの材料を製造します。
簡単な操作で安全に溶接でき、ブリスターパック、フードパック、不織布、薄い樹脂部品など、さまざまな用途に使用できます。
超音波シール機械の選び方
素材と形状によって選定機器を絞り込むのが良いでしょう。
例えば、アルミチューブの場合、手回し式充填機→手動式折り曲げ機(3段折り、5段折り)→ロット番号打刻機では対応機種は尾曲機(折り曲げ機)です。
アルミ箔入ラミネートチューブの場合、手回し式充填機→半自動超音波シール機→すそシールカット機(Rカット、直線切り)、手回し式充填機→半自動ホットエアーシール機→すそシールカット機(Rカット、直線切り)では、対応機種として、超音波シール機、ホットエアーシール機です。
アルミチューブの場合、手回し式充填機→手動式折り曲げ機(3段折り、5段折り)→ロット番号打刻機では対応機種は尾曲機(折り曲げ機)です。
アルミ箔入ラミネートチューブの場合、手回し式充填機→半自動超音波シール機→すそシールカット機(Rカット、直線切り)、手回し式充填機→半自動ホットエアーシール機→すそシールカット機(Rカット、直線切り)では、対応機種として、超音波シール機、ホットエアーシール機です。
商品の工程が決定してから、超音波シール機械の仕様を決め、設計・製作します。
超音波シール機械のまとめ
今回の記事では超音波シール機械について解説しました。今回の記事内容を簡単にまとめます。
- 超音波シール機械とは包装や密封などのシーリングの工程で使用する産業用の機器
- 「高周波」や「超音波」などの種類に分類できる
- 主要メーカーは「朝日産業株式会社」を筆頭に3社ほどある
- 超音波シール機械の価格相場は、500万円程度