中空成形装置のおすすめメーカーと価格相場

中空成形装置のおすすめメーカーと価格相場

2022年5月27日

今回の記事では「中空成形装置(ちゅうくうせいけいそうち)」の、おすすめメーカーと価格相場について紹介します。

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中空成形装置 の種類

中空成形装置とは、樹脂成型加工の工程で使用する産業用の機械です。分類としては大きく3つに分けられ、以下のような違いがあります。

押出ブロー成形(ダイレクトブロー)

押出ブロー成形(ダイレクトブロー)は、熱で軟化した樹脂を押出機のヘッドからシリンダーに押し出し、樹脂が冷える前にブロー成形する方法です。

まず、壁の厚さが一定になるように頭から管状樹脂(パリソン)を押し出し、開いた型の間に吊るします。その後、型を閉じることにより、パリソンの下部を挟み、密封部分を成形します。

同時に、上部の開口部からパリソンに空気を吹き込み、風船のように膨らませて冷やすと、型の内側の形に膨らんだ容器が形成されます。

射出ブロー成形(インジェクションブロー)

射出成形とブロー(圧縮空気)成形が連続して行われるため、これらの言葉を組み合わせて射出ブロー成形と呼びます。

成形方法の違いは、射出成形は、ペレット化したプラスチック原料を高熱で溶融し、金型に射出する成形法であるということです。

型の内側にはテスト管状の底部パリソン(プリフォーム)の形状が刻印されており、空間に入る樹脂によってプリフォームが成形されます。

ブロー成形は、加熱したプリフォームを最終製品の外形を刻印した型の内側にセットし、プリフォームの内側から空気を吹き付けて風船のように膨らませます。

さらに分類すると、同じ成形機で成形を行うホットパリソン方式(1段階)と、一度冷却してから別のブロー成形機で熱軟化するコールドパリソン方式(2段階)があります。

2段ブロー成形

プリフォームの一次中間体は、一次金型を用いた一次延伸によってブロー成形されて二次中間体を形成し、二次中間体は熱収縮されて三次中間体を形成し、三次中間体は二次です。

金型を用いた二次ストレッチブロー成形で容器を製造する場合、一次中間体には円錐プリフォームを使用し、一次ストレッチブロー成形では主にプリフォームの高さ方向に一次中間体を使用します。

容器は、熱収縮プロセス中に円周方向にのみ伸長および配向および収縮することによって製造されます。

中空成形装置メーカー各社のメリット・デメリット

中空成形装置を扱う主要メーカーは、3社あります。各社ともに機械の特徴やメリット・デメリットがあります。

株式会社日本製鋼所(JSW)

JSW

出典:JSW

 

株式会社日本製鋼所は1907年の創業以来、溶融した熱可塑性樹脂をパイプ状のパリソンに吹き込んで膨らませ、冷却してから取り出す中空成形をコア技術として成長。

同社の装置は、点眼薬、医薬品、化粧品、食品、洗剤などのボトル容器の製造に使用されています。

最近ではそのコストパフォーマンス、高剛性、軽量性が高く評価され、自動車を中心とし様々な分野で技術を応用。工業部品にまで拡大しています。

▼同社の得意とする分野:

PFT(四輪車用燃料タンク、二輪車用燃料タンク)、フィラーパイプ、汎用タンクなどの中型・大型中空成形機

▼同社のデメリット・改良点:

製品の精密性や歪み

ケイユー産業株式会社(KU)

KU

出典:KU

 

ケイユー産業株式会社の設立は1990年(平成2年3月5日)。同社の装置は油圧オイルを使用していないため、医薬品、食品、化粧品などの容器作成に適しています。

同社の「JDSシリーズ」はモーター式直接ブロー成形機で、電動サーボの機械的な動きに正確性を持っており、より高品質な製品を成形できます。

同社の課題としては、全自動化ラインが難しく、一部人手に頼っている面でしょう。これらが改良されれば業容拡大が可能になります。

日精エー・エス・ビー機械株式会社(ASB)

ASB

出典:ASB

 

日精エー・エス・ビー機械株式会社は、1978年設立のメーカーです。

同社はPETおよびその他のプラスチック射出ストレッチブロー成形プロセスにおける「プリフォーム一次成形品の射出成形」と、「プリフォームを最終形状にブロー成形する」という2つの工程を、1台の成形機で実現できるワンステップ方式の装置を始め、2つの成形機に分割する2段階の方式やASBによる1ステップ成型が可能な独自開発の1.5ステップ方式をラインアップ化しています。

グローバル展開や汎用品の中空成形装置の製作は得意である一方、顧客のニーズが多い特殊用途への対応はまだ弱い点がデメリットです。

中空成形装置の価格相場

中空成形装置の価格相場は2,000万円~4,000万円程度です

装置の規模や大きさに価格がほぼ連動していて、小型なら2,000万円程度、中型なら3,000万円程度、大型なら4,000万円程度です。

 

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中空成形装置の選び方

中空成形装置で生産される製品(商品)は、多岐に渡ります。何を製造するのか?どの程度製造するのか?などは明確にしましょう。

また装置の生産効率性や品質特製、メンテナンス性もあわせて考慮し、装置本体価格とのバランスを相対的に考慮するのが良いでしょう。

▼中空成形装置で生産可能な製品:

自動車・車両製品(工業用品)、薬品化学容器・工業用容器(食品容器)、家庭雑貨用品(水泳コースロープ製品)、景品・販売促進品キャラクター製品(健康・美容器具関連用品)、工業部品容器(ジャバラ)、ポリカーボ樹脂(生分解樹脂)、工業用部品(容器・ビン)、20L工業缶(飼育容器)、ポリ容器・水耕栽培容器(スプレー容器)、農薬タンク(ドローン用農薬タンク)など

中空成形装置のまとめ

今回の記事では中空成型装置について解説しました。今回の記事内容を簡単にまとめます。

  • 中空成形装置とは、樹脂成型加工の工程で使用する産業用の機械
  • 押出ブロー成形(ダイレクトブロー)を始めとしたいくつかの方式がある
  • 中空成形装置を製造している主要メーカーは「日本製鋼所」「ケイユー産業」「日精エー・エス・ビー機械」
  • 装置の価格相場は2,000万円~4,000万円。装置の大きさに比例する
  • 何をどの程度(生産性)製造するのか。メンテナンス性や品質特製などもあわせて考慮しながら導入するのが良い

 

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