今回の記事では「成形容器取り出し器」の、おすすめメーカーと価格相場について紹介します。
目次
成形容器取り出し器の種類
成形容器取り出し器とは、樹脂成型加工の工程で使用する産業用の機械です。
分類としては大きく2つに分けられ、以下のような違いがあります。
①成形品吸引型取り出し:
吸引式は、ロボットアームの先端にチャックプレートを取り付け、プラスチック成形品を自動的に取り出す方式です。
チャックプレートにはゴムパッドが付いており、空気による真空吸引により落下することなく製品を取り出すことができます。
②成形品自動ドロップ型取り出し:
自動落下式は、プラスチック成形品を金型から取り出し、ロボットにチャックされることなく金型直下に落下させる方式です。
製品の形状、サイズ、数によりロボットがチャックできない場合は、自動ドロップタイプを採用しますが、製品のチャックにかかる時間を省略できるため、サイクル数を増やすことができます。 また、製品の取り外しに必要なチャックプレートを使用しないため、専用のチャックプレートの製造コストを削減できます。
成形容器取り出し器メーカー各社のメリット・デメリット
成形容器取り出し器を扱う主要メーカーは、2社あります。その中から、国内シェアの高い3社をご紹介します。
セーラー万年筆株式会社
1911年創業のセーラー万年筆株式会社は、文房具を中心としたメーカーとして知られていますが、1969年頃から筆記具のインクカートリッジ成形を自動化するために、自社内製によってロボットを制作。その流れを汲み、1970年にはロボット事業部(現ロボット機器事業部)を発足しています。
株式会社日本容器
株式会社日本容器は、1980年に設立された成形機専業のメーカーです。主として自動車用、工業用部品のブロー成形加工機械、ブロー成形用金型、インジェクション成形機の組立、販売などを行っています。
成形容器取り出し器の価格相場
成形容器取り出し器の価格相場は300万円~1500万円程度です。
一般的な量産型定型成型品の取り出しには500万円程度ですが、高速量産、商品クイック切り替え、ソフトタッチ取り出し、レイアウト適性マッチングなどには1,000万円~1500万円程度が相場です。
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成形容器取り出し器の選び方
成形容器取り出し器の選び方は、作成する成型品が何かによって決まります。
既存機からのリプレースがメインとなる場合は、既存機との互換性などを確かめながら選定するのをおすすめします。
成形容器取り出し器のまとめ
今回の記事では成形容器取り出し器について解説しました。今回の記事内容を簡単にまとめます。
- 成形容器取り出し器とは樹脂成型加工の工程で使用する産業用の機械で使用する機器
- 「吸引型」や「ドロップ型」などの種類がある
- 主要メーカーは「セーラー万年筆」や「日本容器」など
- 成形容器取り出し器の価格相場は、300万円~1500万円程度
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