NMR(核磁気共鳴装置)のおすすめメーカーと価格相場

NMR(核磁気共鳴装置)のおすすめメーカーと価格相場

2022年12月10日

今回の記事では「NMR(核磁気共鳴装置)」の、おすすめメーカーと価格相場について紹介します。

 

NMR(核磁気共鳴装置)の価格相場

NMRの価格相場は400万円~5億円程度と幅の広い価格帯で装置が存在します


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その理由は、高分解能の精度が要求される場合、すなわちMHzの数字が大きくなるほど性能が高くなるので価格もアップします。

  • 卓上NMR 400~900万円
  • 300MHz 4,000万円、600MHz 8,500万円
  • 900 MHz 5億4,000万円

卓上NMRは超電導磁石ではなく、永久磁石を使ったNMRです。小型なので、机の上における程度の大きさなのが特徴です。なお、本体価格以外に付属費用として、ミクロ天秤200万円、標準物質や試行経費、分析精度の判断なども必要なので、500万円程度の予算が別途必要となります。

 


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NMR(核磁気共鳴装置)の種類

NMRとは、物質や製品の化学構造を高精度で解析する装置です。分類としては大きく3つに分けられ、以下のような違いがあります。

①ECZ Luminous-FTNMR型

ECZ Luminous(JNM-ECZL)は、デジタル技術と高周波技術を搭載したFTNMR装置です。

高度に統合された高速、高精度のデジタル高周波制御回路スマートトランシーバーシステムは、分光計のさらなる小型化と信頼性を実現しています。

従来の低磁場溶液NMRデバイスのサイズにもかかわらず、高磁場および固体NMR測定が可能なのが特徴です。

②無冷媒FT-NMR型

永久磁石タイプNMR 60MHz(1.4T)の液体ヘリウムや液体窒素を充填しなくても維持できる冷媒フリーのNMR装置です。

食品や合成薬品の品質管理など日常の分析に利用できるモデルです。

③JNM-ECZ FT-NMR型

Supper CooLプローブなどの超低温プローブ技術を採用した超高感度オートチューンプローブを装着することで、最高感度を実現したモデル。

ハイエンドマシンとほぼ同じ基本機能と性能を備えたNMRデバイスで、世界最小の400MHzNMR分光計です。

漏れ磁界の少ない超電導マグネット(SCM)と組み合わせることで、より柔軟な設置レイアウトが可能です。

 


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NMR(核磁気共鳴装置)を製造するおすすめメーカー

NMRを扱う主要メーカーは、3社あります。各社ともに機械の特徴やメリット・デメリットがあります。

日本電子株式会社

日本電子株式会社の創業は1949年で、電子顕微鏡、分析機器、医療機器などの産業機器の拡大に努めてきました。
これらの分析機器や科学機器の中で、電子顕微鏡やNMRなど、いわゆるハイエンド機器を数多く設計製作販売しているという強みを生かした戦略を展開しています。
当社は測定システムやそのメカニズムが他社のに追随する傾向があるが、高度化・多様化する顧客のニーズへの独自技術での対応をハード面並びにソフト面で考えていただきたい。

日本カンタム・デザイン株式会社

日本カンタム・デザイン株式会社の創業は2010年で、材料科学、オプトエレクトロニクス、ライフサイエンスの分野開拓を目指して、最先端技術(ハイテク)の「コアテクノロジー」と位置付けています。
高温超電導材料の発見、レーザーマイクロマシニングや光通信への応用、ヒトゲノム解析などは、新材料、半導体、情報通信、医療・製薬の分野ですでに重要な役割を果たしています。
当社は世界最先端の科学機器を提供することで、ユーザー研究や産業の問題を一貫して解決していただきたい。

ブルカージャパン株式会社

ブルカージャパン株式会社の創業は1975年で、顧客との緊密な協力により、ライフサイエンスの分子研究、応用/製薬アプリケーション、顕微鏡/ナノ分析、産業アプリケーションの革新、生産性、および顧客の研究をサポートしています。
細胞生物学、前臨床イメージング、臨床フェノミクス/プロテオミクス研究、臨床微生物学、および分子病理学研究のための高性能システムも提供しています。
当社の課題は顧客のニーズを完全に満たし、分析や解析に対応する最先端のテクノロジーと革新的なソリューションの開発に取り組むことにあります。

 


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NMR(核磁気共鳴装置)の選び方

高分解能の精度レベルに応じてMHzを選定し、検出力を確認します。それ以外に重要なのがチューブ洗浄で、この清浄度がデータの精度や測定再現性などを決定します。

自動洗浄の装備は、労力を軽減し、精度を向上させます。測定終了後、サンプル採取後のNMR管の取り扱いは、実験室や目的によって異なります。また、使い捨てタイプは時間はかかりませんが、高価なNMR管は毎回オーブンで洗浄・乾燥する必要があります。

NMRチューブウォッシャーは、NMRチューブをノズルに置いてセットするだけで自動的にアセトンで洗浄する装置です。ワッシャーのサイドチューブにアセトンなどの洗浄溶剤を充填し、吸引するだけで、NMRチューブの洗浄と乾燥が完了します。

 


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NMR(核磁気共鳴装置)のまとめ

今回の記事ではNMRについて解説しました。今回の記事内容を簡単にまとめます。

  • NMRとはの物質や製品の化学構造解析に用いられる機械
  • 主要メーカーは「日本電子」を筆頭に3社ほど
  • NMRの価格相場は、400万円~5億円程度と幅広い価格帯に分布している
  • 価格は精度によってかわる

 


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