スピンドルのおすすめメーカーと価格相場

スピンドルのおすすめメーカーと価格相場

2022年12月14日

今回の記事では「スピンドル」の、おすすめメーカーと価格相場について紹介します。

 


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スピンドルの種類

スピンドルとは、旋盤やフライス盤の回転軸として使用される産業用部品です。

本来軸部分のみを指していた言葉ですが、近年では回転させる動力や装置と合わせてスピンドルと呼ぶメーカーが増えてきています。

分類方法はさまざま存在しますが、駆動源による分類は以下のとおりです。

①ビルトインモータタイプ

モータと一体型のスピンドル。精度の高さと省スペース化を両立できる点が長所です。

②エアモータータイプ

エアー(ギア)モータを採用したスピンドル。負荷に強く、低中速に向いています。

③タービンタイプ

内部にエアタービンを内蔵しています。圧縮空気をホルダ内部に供給し、回転を得るスピンドルで高速回転に向いています。

④プーリタイプ

外部モーターを用いるスピンドル。マシンに合わせたカスタムメイドが可能です。

 


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スピンドルを製造するおすすめメーカー

スピンドルを扱う主要メーカーは、約20社ほど。その中でもおすすめのメーカーを商品の特徴と合わせて、3社ご紹介します。

セイコーインスツル株式会社(SII)

SII

出典:SII

1937年創業、2009年にセイコーホールディングスの100%出資会社になりました。電子部品、精密部品の製造・販売を行っています。

腕時計部品の製造技術を生かしたスピンドルを製造。超高性能・高出力・高剛性の実現により広い用途で使用できる製品です。従来製品に比べて消費エア、オイルも減少しており環境に配慮した製品とも言えます。オーダー品見積りの際に、特注仕様記入シートをHPから取得でき簡単に見積りを出せる点も魅力です。

日本精工株式会社(NSK)

NSK

出典:NSK

1916年創業、日本で初めて軸受の生産を開始したメーカーです。軸受部門は国内で1位、世界で3位のシェア率を持っている業界トップ企業。

ビルトインモータースピンドルは、グリース補給潤滑システム「ファインルーブⅡ」を採用し、高速域でのグリース潤滑スピンドルを実現している点が他メーカーと大きく違うポイントの一つです。

日本エスケイエフ株式会社(SKF)

SFK

出典:日本SFK

1908年スウェーデンで創業した世界最大手の軸受メーカーです。スピンドルでも切削用から旋盤用、ミーリング用まで幅広い用途向けに分けて製造しています。

スピンドル部門は本体であるSKFではなく、日本エスケイエフが長野県茅野市に位置する国内自社工場で開発・製造しています。またサービスセンターも工場内に設置しているため、修理・部品交換にも対応している点も安心のポイントです。

 


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スピンドルの価格相場

スピンドルの価格相場は、タイプによってさまざまです

またオーダーメイドの要素が強く、メーカー側も一般価格として金額をオープンにしてはいない印象です。

一般的には、一番コスト面で優れているのは転がりタイプと言われています。

 


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スピンドルの選び方

どのタイプにするか決まっていない場合は、選択肢の多いSKFのHPやカタログを参考にしてみてはいかがでしょうか。

国内メーカーであれば、セイコーは高性能スピンドル、NSKは精密スピンドル・ビルドインモータスピンドル、とそれぞれ得意な分野で勝負するメーカーが多いため予めタイプを定めた上でのメーカー選びが必要です。

 


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スピンドルのまとめ

今回の記事ではスピンドルについて解説しました。今回の記事内容を簡単にまとめます。

  • スピンドルとは旋盤やフライス盤の回転軸として使用される産業用部品
  • 「ビルトインモータータイプ」や「エアモータータイプ」など、様々な種類がある
  • 主要メーカーは「SII」を筆頭に3社ほど。業界全体としては20社ほどが、同製品を扱っている
  • スピンドルは基本オーダーメイド要素が強く価格相場は公表されていない

 


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■ 執筆担当者:matogawa
お酒と映画が好きなアラサー。産業部品の商社で物流・営業として真面目に働いたもののメーカーとお客さんの間に挟まれすぎて精神的にダウン。軸受のようにどこでも必要とされるライターを目指して奮闘中です。