エアリークテスタ装置のおすすめメーカーと価格相場

エアリークテスタ装置のおすすめメーカーと価格相場

2022年5月23日

ワークの漏れを検出する装置「エアリークテスタ」に関する記事です。おすすめのメーカーと価格相場についてご紹介します。

エアリークテスタ装置の種類

エアリークテスタ装置とは、リークテスタ(漏れ検査装置)の一種です。圧力変化を測定する機器(=リークテスタ)を使用して漏れを検出します。

同じリークテスタの一種である水没圧検装置と違い、ワーク(製品)を水没させることなく検査できるため、錆びの心配がありません。

またエアリークテスタは大気中でワークを測定するため、水槽と昇降装置が不要です。そのため、水没圧検装置と比べ、装置自体のサイズを小さくできます。

一方、エアリークテスタ装置は水没圧検査装置とは異なり気泡発生を視認できません。そのままでは漏れの箇所を特定できないため、位置特定のために石けん水塗布などを必要とします。

▼補足:リークテスタについて

「リークテスタ」という言葉は、状況により2つの意味を持ちます。1つは、検出機器であるリークテスタそのもの。もう一つが、リークテスタ(機器)を用いたリークテスタ装置(設備)です。

  • 検出機器の使用例:「リークテスタは客先支給」
  • 装置(設備)の使用例:「今回の案件は、治具3面と、リークテスタ1台」

▼補足2:リークテスタのメーカーについて

「リークテスタのメーカー」という言葉も状況により2つの意味を持ちます。1つは、検出機器であるリークテスタを製造しているメーカーです。もう一つが、リークテスタ(機器)を用いたリークテスタ装置(設備)を設計製造するメーカーです。

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エアリークテスタの測定原理と方式

エアリークテスタは、その測定原理から以下の2種類にわけることができます。

直圧式

ワーク内にエアを加圧し、圧力変化から漏れを検知します。差圧式に比べ、装置自体の構造が簡素です。

差圧式

漏れのないマスターと、ワークの両方にエアを加圧します。マスターとワークとの圧力差から、漏れを検知します。直圧式に比べ、構造が複雑ですが、より精密な検出が可能です。

エアリークテスタ装置メーカー各社のメリット・デメリット

客先の要望(要求仕様)に合わせて製作するため、主要メーカーはありません。あえて言うなら、エアリークテスタ(装置)を多く手がけているところが、主要メーカーと言えます。

以下は代表的な2社です。

株式会社ナック

出典:NAKK

1961年創業の株式会社ナックは、リークテスター(水没圧検査装置)専業のメーカーです。

開発からアフターサービスなどを全て同社が行っているため、納期やコストを大幅に短縮できるという強み・メリットを持ちます。

株式会社メイク

株式会社メイク

出典:MAKE

1983年創業の株式会社メイクは、静岡県に本社を構える産業機器専業のメーカーです。

国内の自動車メーカーを始め重工業における分野で多数の納入実績をほこり、カバーする技術領域が広いという特徴を持ちます。

 

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エアリークテスタ装置の価格相場

エアリークテスターの価格相場は数百万円~です。ワークサイズと形状、シール箇所の数と形状により変化します。

水没圧検装置に比べ、水槽と昇降装置が不要な分、設備は安価になりますが、リークテスタ(機器)が必要になります。

また、直圧式と差圧式では、直圧式の方が差圧式より構造が簡素なため、安価になります。

エアリークテスタ装置の選び方

まずは「どのような検査を行うのか」「全数検査なのか抜き取り検査なのか」「ワーク脱着は作業者なのかロボットなのか」など、エアリークテスタをどのように使用するのか?など、細かな仕様を決定する必要があります。

また、エアリークテスタは漏れがないことを確認する装置ですが、実際には漏れの許容値を決め、それ以下に収まっているかどうか?を判定することになります。

  1. 客先(ユーザー)側で、漏れの許容値と、検査に用いる圧力の数値を決める必要があります。
  2. 直圧式か差圧式かを含め、リークテスタ(機器)の仕様決定は、客先(ユーザー)とリークテスタ(機器)メーカーで協議し、設備仕様書を作成します。
  3. 設備メーカーとの協議は、その設備仕様書を元に行います。

エアリークテスタ装置のまとめ

今回の記事ではエアリークテスタについて紹介しました。

  • エアリークテスタとは、リークテスタの一種
  • 基本的には客先要望・顧客の要求仕様に合わせて作るカスタム品
  • 価格相場は使用によって異なるが、一般的には数百万円~となっている
  • 価格決定要因としてはエアリークテスタの方式(「直圧式」「差圧式」)で変わる
  • 自社でどのような検査を行いたいのかなど、予め細かな仕様を決定し導入する流れとなる

 

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