今回の記事では「水没圧検査装置(すいぼつあつけんさそうち)」の、おすすめメーカーと相場について紹介します。
目次
水没圧検査装置の種類
水没圧検装置とは、リークテスター(漏れ検査装置)の一種です。一般的には、熔接したパイプ(自動車のマフラー部品)などの「密閉性の確認」に使われる機器です。
ワーク(製品)の開口部をふさぎ、水槽に沈め、製品内側にエアを入れることで、漏れがないか確認します。漏れの検知には、圧力センサーによる内圧検知や気泡の有無を目視する方法があります。
水没圧検査装置メーカー各社のメリット・デメリット
客先の要望に合わせて製作するため、主要メーカーはありません。強いて書くならば「リークテスター」を多く手がけている以下の設備メーカーが、主要メーカーと言えます。
また、リークテストの対象ワークによって、メーカーの得意・不得意(メリット・デメリット)が異なります。例えば、リークテストの対象物が「自動車業界のような熔接物」である場合と「プラスチックの容器」では、成形品の大きさが異なるため、検査装置自体の大きさや剛性も変わります。
株式会社メイク
出典:MAKE
1983年創業の株式会社メイクは、静岡県に本社を構える産業機器専業のメーカーです。国内の自動車メーカーを始め重工業における分野で多数の納入実績をほこり、カバーする技術領域が広いという特徴を持ちます。
▼取扱い品目:
- 組立機
- 検査機
- 試験機
- ロボットシステム等の開発製作(自動車・半導体・エレクトロニクス・食品関連)
株式会社ナック(NAKK)
出典:NAKK
1961年創業の株式会社ナックは、リークテスター(水没圧検査装置)専業のメーカーです。開発からアフターサービスなどを全て同社が行っているため、納期やコストを大幅に短縮できるという強み・メリットを持ちます。
水没圧検査装置の価格相場
水没圧装置の価格相場は、数百万円〜数千万円と価格帯に幅があります。
これは先述した通り、水没圧検査装置で何を検査するのか?によって、装置自体の大きさや仕様が異なるからです。
【超音波側壁測定装置のお見積り依頼はコチラから】
水没圧検査装置の価格決定要因
- 水槽の大きさ
- 水槽の素材:SUS(ステンレス)、治具ベースはアルミ(A5052)
- 検査装置の構成部品・素材:上記①②以外に、装置を構成する材料や加工費など
水没圧検査装置の選び方
まずは「どのような検査を行うのか」「全数検査なのか抜き取り検査なのか」など、水没圧検査装置をどのように使用するのか?など、細かな仕様を決定する必要があります。
装置の仕様によって水槽サイズを決定することが重要です。
水没圧検査装置のまとめ
今回の記事では水没圧検査装置について紹介しました。
- 水没圧検査装置とは、リークテスターの一種
- 基本的には客先要望に合わせたカスタム仕様
- 価格相場は仕様により異なるが、通常数百万円~数千万円
- 価格決定要因は、水槽の大きさや水槽の素材など
- 自社でどのような検査を行うのかなど、事前に細かな仕様を決定し導入する流れとなる
【産業機器に関するお問い合わせはコチラから】