超音波溶着機(溶接機)のおすすめメーカーと価格相場

超音波溶着機(溶接機)のおすすめメーカーと価格相場

2022年10月25日

今回の記事では「超音波溶着機(溶接機)」の、おすすめメーカーと価格相場について紹介します。

超音波溶着機(溶接機)の種類

超音波溶着機とは、超音波振動によって、樹脂や金属を溶着させる産業用の機械です。

分類としては大きく2つに分けられ、以下のような違いがあります。

①超音波ウェルダー

熱可塑性樹脂の溶着を行う機械です。超音波プラスチックウェルダーとも呼ばれます。

超音波ウェルダーは汎用性にすぐれており、ほとんどの熱可塑性樹脂に使用可能です。

溶着以外にも、金属部品の圧入や製品のランナー部に押し当て切断するゲートカットなども行えるのが特徴です。

②超音波金属接合機

金属の接合を行う機械です。同素材だけでなく、銅とアルミなど異材質の接合なども行えるのが特徴です。

超音波金属接合は半田(ハンダ)を使用しないため、高温になる部品にも適用できます。

また溶接に比べると熱影響の範囲が小さいことから、熱に弱いリチウムイオンバッテリーなどの接合にも利用可能です。

超音波溶着機を製造するおすすめメーカー

超音波溶着機を扱う主要メーカーは10社あります。今回の記事では、おすすめのメーカーを3社ご紹介します。

精電舎電子工業株式会社

SEIDENSHA

出典:SEIDENSHA

1956年に、世界初となる「超音波プラスチックウェルダー」「超音波ミシン」を発表したメーカーです。

同社は超音波の「音波」「高周波の電波」「レーザーの光波」の3つの波動エネルギーをコアテクノロジーとしており、その応用技術を駆使。溶着溶断技術と応用加工技術を総合的に提供しています。

国内に10拠点、アメリカ、タイ、中国と、海外に3つの拠点を持っています。

日本アビオニクス株式会社

Avio

出典:Avio

1960年に設立され、独自のエレクトロニクス技術とシステム技術による防衛、宇宙事業を基盤とし、その基盤技術を生かして民需事業を展開しているメーカーです。

情報システム事業、接合機器事業、センシングソリューション事業の3つのドメインに注力しています。

本社のある横浜以外に、名古屋、大阪、福岡に、支店と営業所があります。

超音波工業株式会社

超音波工業

出典:超音波工業

1956年設立された超音波工業は、基軸となる超音波応用技術にメカトロニクス技術およびエレクトロニクス技術を融合させた製品作りを得意としたメーカーです。

環境保全活動を推進しており、環境負荷の軽減に努めており、環境マネジメントシステムのエコステージ2の認証も得ています。

拠点としては、国内は大阪と名古屋に支店を持っており、海外は台湾と中国に連絡所を設けています。

超音波溶着機の価格相場

超音波溶着機の価格相場は出力の小さな小型機で30万円程度、出力の大きな機器は、500万円以上です

ワークに押し当てる超音波ホーンは、ワークごとに形状がことなるため、同じ出力でもホーン形状によって金額が変化することがあります。

 


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超音波溶着機の選び方

ワークの形状、材質、溶着範囲によって、使用する周波数や工法が変わります。

著音波ホーンから溶着部までの距離がある場合は、周波数の低い伝達溶着、距離が近い場合は、周波数の高い直接溶着が適しています。また、金属接合は、樹脂溶着に比べ、低い周波数を用いることが多いです。

原則として、超音波機器は、法律(電波法第100条)で申請と届け出が必要と定められています。総務大臣による形式指定(技術基準の適合している指定)を受け、シリアル銘板シールに形式指定番号が記入されている機器は、個別申請が不要です。

日本以外で使用する場合は、その国や地域の定める法律に従う必要があるため、注意が必要です。

超音波溶着機のまとめ

今回の記事では超音波溶着機について解説しました。今回の記事内容を簡単にまとめます。

  • 超音波溶着機とは、超音波振動によって、樹脂や金属を溶着させる産業用の機械
  • 「超音波ウェルダー」「超音波金属接合機」がある
  • 主要メーカーは「精電舎電子工業」を筆頭に3社ほど
  • 超音波溶着機の価格相場は、出力の小さな小型機で30万円程度、出力の大きな機器は500万円以上

 


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