遊星ギア/遊星歯車減速機のおすすめメーカーと価格相場

遊星ギア/遊星歯車減速機のおすすめメーカーと価格相場

2022年10月4日

今回の記事では「遊星減速機」の、おすすめメーカーと価格相場について紹介します。

遊星減速機とは?メリットとデメリット

遊星減速機とは、遊星歯車機構を内部構造に持つ減速機です。

遊星歯車機構は太陽ギヤの周りに複数の遊星ギヤが取り付けられており、回転することでエネルギーを生む機構です。高いトルクを出せるのが特徴で、大型の工作機械にも使用されています。

遊星減速機のメリットは入力軸と出力軸を同心軸上に配置でき、コンパクトな点。また複数のギアで構成されていることから、トルク負荷を分散させながら高トルクに耐えられる点も特長といえます。

一方で内部構造が複雑なことから、定期的なメンテナンスが不可欠な点は注意が必要です。

減速機には遊星減速機の他に、「ウォーム減速機」や「歯車減速機」「傘歯車減速機」などがあり、使用環境によって選定が必要です。詳しい特徴はそれぞれの紹介ページにてご確認ください。

 

遊星減速機メーカー各社のメリット・デメリット

遊星減速機を扱う主要メーカーは、約20社あります

世界でもシェア率が高い3社をピックアップして、特徴やメリット・デメリットをご紹介します。

日本電産シンポ株式会社(Nidec)

Nidec

出典:Nidec

 

 

日本電産シンポ株式会社の前身は、1952年に創業したシンポ工業株式会社です。

1995年に日本電産グループに入り、1997年に日本電産シンポになりました。製品のブランド名は「NIDEC」。

業界最小クラスのVRB、VRLシリーズをはじめ、遊星減速機の中でもコンパクトなVRXFシリーズなどラインナップが豊富にあります。

供給量が多い製品だと納期が最短3日なのもありがたいポイントです。

強豪メーカーよりも価格も安価。ただし後述する住友のPEタイプの条件に合致する場合はそちらが安くなる可能性があります。

住友重機械ギヤボックス株式会社

SUMITOMO

出典:住友重機ギヤボックス

住友重機械ギヤボックス株式会社は、1916年に大阪製鎖所として設立されました。1999年に住友グループに入り2017年住友重機械工業のPTC事業部ギヤボックス部と統合。カップリングや減速機を製造・販売しています。

遊星減速機IBシリーズのPEタイプは短納期・安価な点で魅力です。メリットを実現できる背景には、取り付けるモーターメーカーを数社に限定している点やバックラッシを15分に限定している点が挙げられます。

15分より低いバックラッシをお探しの方は他タイプで検討が必要です。(IBシリーズの他タイプでは15分以下でも選定できます。)

株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズ(HDS)

HDS

出典:HDS

株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズは、1970年に株式会社長谷川歯車と米国法人ユーエスエムコーポレーションの合併により誕生したメーカーです。

2021年に遊星減速機の新タイプとなるHPG-Rタイプを発表。減速比3〜50のバリエーションが広がりました。

ヘリカルギアにより静音化し、トルク容量も従来製品比約30%アップしています。ただしギヤの中では高価なヘリカルギアを使用しているため、価格面また納期面からスタンダードタイプと比較して検討してみましょう。

遊星減速機の価格相場

遊星減速機の価格相場は軸径12・減速比1/3で約3万円~減速比35で約7万円台です

 

ただし出力軸のキー溝やバックラッシ性能、適応サーボモータなどで価格は変わってきます。

上記は参考価格ですのでご注意ください。

 

遊星減速機の選び方

上記3社のHPでは選定ガイドが詳しく載っており、現在使用中のモーターから自動で選定してもらえるのでまずは確認してみてください。

減速機は海外メーカーも国内市場に多く参入しています。価格面やラインナップでは海外メーカーの方が強い場合もありますが、不具合や緊急の対応ではやはり上記3社のような国内メーカーの方が安心です。

 

遊星減速機のまとめ

今回の記事では遊星減速機について解説しました。今回の記事内容を簡単にまとめます。

  • 遊星減速機とは遊星歯車機構を内部構造に持つ減速機の一種
  • 主要メーカーは「日本電産シンポ」を筆頭に3社ほど
  • 遊星減速機の価格相場は、軸径12・減速比1/3で約3万円~減速比35で約7万円台