セミミクロHPLCのおすすめメーカーと価格相場

セミミクロHPLCのおすすめメーカーと価格相場

2022年12月6日

今回の記事では「セミミクロHPLC」の、おすすめメーカーと価格相場について紹介します。

 


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セミミクロHPLCの種類

セミミクロHPLCとは、化学物質の分析の工程で使用する産業用の機械です。

分類としては大きく3つに分けられ、以下のような違いがあります。

①XS inert型(島津製作所)

金属イオンとの相互作用による一部の分子の吸着は、セミミクロHPLCシステムでは信頼性の高いデータ取得を困難にする可能性があります。さらに、塩濃度が高く、pHが極端な移動相を使用すると、一般的なHPLCシステムで腐食が発生し、耐久性が低下します。

XS inert型は、吸着による定量精度、感度、および分離劣化を改善します。また、移動相によるシステムの耐久性の問題を解決し、信頼性の高いデータを提供します。

②統合液体クロマトグラフ型

作業効率と作業スタイルの柔軟性がますます求められるようになり、LC分析作業の理想的な形式は大きく変化し始めています。分析者が研究室にいない場合や、操作に不慣れな分析者が操作している場合でも、同じ分析操作とデータ分析ができ、同じ結果が得られる環境が必要です。

新しい統合LCシステムは、過去の卓越した性能を継承しながら、作業者、場所、スタイルが多様化する分析サイトの要求に応え、常に信頼性の高い分析結果を提供します。

③メソッド転送システム

1つのシステムでセミミクロHPLCとUHPLCの両方を実現します。メソッド転送システムは、既存のLCシステムとの高い互換性を備えた分析と、高速化されたメソッドによる短時間の分析を実行できるセミミクロUHPLCシステムです。

医薬品開発では、UHPLC流路を用いたプロセス合成における合成産物のスクリーニング分析と、HPLC流路を用いた不純物含有量確認分析を1台で行うことができます。

また、ラボのLCシステムでは、システム容量の違いにより、同じ方法でも分析結果が異なるという問題があります。メソッド転送システムは、システム容量が異なるさまざまなLCシステムに優れた再現性を提供し、デバイス間のメソッド転送を容易にします。

使いやすさを追求した性能を中心に、メソッド転送作業に最高の性能と信頼性を提供します。

 


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セミミクロHPLCを製造するおすすめメーカー

セミミクロHPLCを扱う主要メーカーは、3社あります。各社ともに機械の特徴やメリット・デメリットがあります。

株式会社島津製作所

1875年創業の計測機器・精密機器を製造販売するメーカーです。

製品はガスクロマトグラフ(GC)を始め、液体クロマトグラフなど多岐にわたります。

また本記事冒頭でお伝えしたXS inertタイプのセミミクロHPLCも同社が開発しています。

株式会社エービー・サイエックス

株式会社エービー・サイエックスの創業は2010年で、質量分析とキャピラリー電気泳動を新しいレベルに引き上げるセミミクロHPLC装置を開発・製造・販売しています。

API(大気圧イオン化)トリプル四重極質量分析計の発売が成功した瞬間から、液体クロマトグラフィー-質量分析(LC-MS / MS)とキャピラリーに革命をもたらしました。電気泳動(CE)のさらなる革新に引き続き注力しています。

SCIEXは、最高の質量分析技術の開発に重点を置いており、ベックマンコールターの実績のあるキャピラリー電気泳動技術を提供しています。

日本分光株式会社

日本分光株式会社の創業は1958年で、JASCOの最高の技術を組み合わせて完成した高速液体クロマトグラフ(HPLC)であるEXTREMA開発しています。

UHPLC、RHPLC(Rapid Separation HPLC)、セミソーティングポンプ、高感度検出器などの多数のユニットから、目的に最適なシステムを構築できます。

操作性や処理機能が高く評価されているChromNAVを、クロマトグラフィーデータシステムのVer.2.0にアップグレードし、さらに洗練された使いやすさを実現しました。

 


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セミミクロHPLCの価格相場

セミミクロHPLCの価格相場は200万円~1600万円程度です

検出物質が固定化されていたり、機能が単純である場合は200~500万円程度であるが、多機能化されたり他の機器との連結・連動、検出物質の数が多く精度が要求される場合には、1000~1600万円の価格相場です。

さらにアタッチメントを含めると+数100万円は余分な予算が必要です。

 


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セミミクロHPLCの選び方

何をしたいのか、どんな情報が必要なのか目的を明確にすることが第一です。

セミミクロHPLC本体の操作性や検出感度、再現性なども機種選定の重要なポイントであるが、同時に検出物質のキャッチ感度として移動相とカラムタイプの選択も非常に重要です。

カラムの長さは主に50mm〜150mmです。主流の粒子サイズは1μmから5μmです。このカラムの長さと粒子サイズは、理論段数と分離に大きな影響を与えます。

分析中の分離を改善したい場合は、粒子サイズを小さくすることで分離を増やすことができます。また、長さを短くすることで、理論段数を維持しながら時間を短縮することができます。

また、カラムの内径は0.1mmから100mmまで変化します。推奨流速は内径により異なります。内径が小さいほど流速が遅くなり、内径が厚いほど流速が速くなります。一般的に高圧タイプのLCは内径の小さい材料を使用し、LCMSもイオン化効率の観点から細いカラムを使用します。

LCカラムに適したフィラーの種類、長さ、内径、粒子サイズなどを選択することで、分離とピーク強度を向上させ、ピーク幅の狭いシャープなピークを得ることができます。

 


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セミミクロHPLCのまとめ

今回の記事ではセミミクロHPLCについて解説しました。今回の記事内容を簡単にまとめます。

  • セミミクロHPLCとは化学物質の分析で用いられる産業用機械
  • 「XS inert型(島津製作所)」や「統合液体クロマトグラフ型」など、様々な種類がある
  • 主要メーカーは「島津製作所」を筆頭に3社ほど
  • セミミクロHPLCの価格相場は、200万円~1600万円程度

 


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