今回の記事では「フライス盤」の、おすすめメーカーと価格相場について紹介します。
目次
フライス盤の種類
フライス盤とは、機械部品加工の工程で使用する産業用の機械です。
分類としては大きく2つに分けられ、以下のような違いがあります。
①縦型フライス盤:
一般的にはこちらのたて型フライス盤が主流です。縦型フライス盤は以下の2種に細分化できます。
- ベッド:主軸が切込み運動を行う。テーブルが前後左右に動くのが特徴
- ヒザ型:主軸頭が固定されているのが特徴
①横型フライス盤(横フライス盤):
横フライス盤では、機械に固定したワークを回転する切削工具(フライス盤)で加工します。
フライス盤メーカー各社のメリット・デメリット
フライス盤を扱う主要メーカーは、3社あります。
株式会社武田機械
株式会社武田機械は1970年に創業された企業。工作機械として両頭フライス盤や立形マシニングセンタなど加工機器をメインに扱っています。
株式会社牧野フライス製作所
株式会社牧野フライス製作所は1937年創業の機械メーカーです。同社もマシニングセンタなどをはじめとした産業用機器を製造販売しています。
株式会社静岡鐵工所
1877年に創業した静岡鐵工所は、産業用機器の分野では老舗中の老舗メーカー。1930年代よりフライス盤を製造しており高い技術力と信頼性を得ている企業です。
フライス盤の価格相場
フライス盤の価格相場は400万円~1300万円程度です。
参考:想定市場価格
- 横フライス盤=450万円~800万円
- 立フライス盤=500万円~850万円
- ラム型フライス盤=600万円~850万円
- NCフライス盤=900万円~1250万円
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フライス盤の選び方
フライス盤にはさまざまな種類があり、加工できる形状も変化します。価格だけで選ぶと失敗しますので、慎重に選ぶ必要があります。
フライス盤を選ぶ際には、「制御方法」「加工方法」「フライス盤テーブルの移動」などから目的に応じて適切なタイプを絞り込むことをお勧めします。
▼制御方法で選択する場合
- 直感的な操作が可能な「手動式」
- コンピュータで制御する「CNCタイプ」物体や工具の移動距離や移動速度を数値化し、操作を制御することで、手動タイプでは不可能な曲線や粗い形状などの滑らかな形状の加工が可能になります。
▼処理に応じて選択する場合
選択するフライス盤の種類も、オブジェクトに適用する処理の種類によって異なります。
- 角加工に適した「立型フライス盤」
- 溝入れ・切削に適した「横フライス盤タイプ」
- 歯車やドリルの加工に適した「ユニバーサルフライス盤タイプ」
▼テーブルの動きによって選択する場合
- スピンドルを固定し、テーブルをXYZ方向に動かす「ひざ形」
- 主軸がY方向に移動し、テーブルがXZ方向に移動する「ラム形状」
- 主軸がZ方向に移動し、テーブルがXY方向に移動する「ベッド形状」
フライス盤のまとめ
今回の記事ではフライス盤について解説しました。今回の記事内容を簡単にまとめます。
- フライス盤とは機械部品加工の工程で使用する産業用の機械
- 主流の「たて型」をはじめとした様々な種類がある
- 主要メーカーは「静岡鐵工所」などふくめて3社ほど
- フライス盤の価格相場は、400万円~1300万円程度
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